第134話 茶葉×玲音 雑談オフコラボ②
茶葉「大変長らくお待たせいたしましたわ。ただいまより、わたくしたちのお配信を始めますの」
玲音「え? え?」
茶葉「ちょっと玲音ちゃん!」
玲音「あ、ああ! こほん、本日は皆様とご一緒に、おそうめんを頂こうと思っておりますの」
茶葉「あら、素晴らしいですわね」
コメント
:……開き直り?
:なにこれ
:?
:なにこれ
:お嬢様になったwww
ミュートが開け、開き直った私たちはさっそくいつもの厨二病を捨て、ハイテンションで配信を始めた。
玲音ちゃんの厨二病の仮面が外れてしまった今、普段からお嬢様である彼女の特性を完璧に利用させて頂く。
普段は厨二病、実際はとてつもない箱入りお嬢様。このギャップがたまらない。
茶葉「あら、配信をご覧の皆様、少し言葉遣いが乱れておられるのでは?」
コメント
:わたくしたちもですの?
玲音「もちろんですわ。わたくしはあまり低俗な方とお話ししたくはありませんの」
茶葉「えっと、その表現は少し……」
玲音「えー?!」
結局慣れないことをしようとするとぐだぐだになってしまうものなのだ。
というか、玲音ちゃんは普段厨二病で配信しているせいもあってか、非常に話しづらそうに配信をしている。いつも厨二病で恥ずかしい恥ずかしい言いながらやっているのに、いざこうやってお嬢様になってみるとソレもまた恥ずかしいらしい。
家族に外での自分を見られると恥ずかしい、的な感じだろうか。
茶葉「まあいいわ。お嬢様はおしまい。普通にこれ疲れるんだよね」
玲音「えぇ……、まあいいですけど……」
茶葉「さて、数日かけてじっくりみっちりと玲音ちゃんの厨二病の邪気を払ったため、本日はかわいらしい玲音ちゃんなのですが!」
玲音「あ、そういう設定で行くんですね」
茶葉「うん」
コメント
:メタイな
:ぐだぐだで草
:話あわせとけよwww
:いつものムリしている感じも非常に可愛いが、今日の玲音ちゃんもまた一段と可愛い。いつもより笑顔が柔らかいというか、声色が明るくて見ていてこちらもうれしい気分になる。いつも見せる恥じらいとはまた違う、すこし照れているようなそのような恥じらいの仕方が非常に癖だ。
:分からなくはない
:言いたいことまとめてから言え
:設定w
茶葉「今日はオフコラボ雑談ということでね、一緒にそうめんをすすりながらいつもとはちょっと違う配信風景をお届けしましょう」
玲音「そうですね。いつもピンと張っている背筋を今日だけは丸めて、肩の力を抜いてリラックスしながら配信をしていきます」
茶葉「あ、ちなみにお酒は封印しております……。これはつぼみからの指示ですので」
コメント
:【桜木つぼみ】配信中のお酒は私がいるときにお願いします
以前配信でやらかしてから、香織のお酒ブロッカーが非常に厳しい。香織がいない配信では基本的には飲まないように、もし飲むとしてもいつでも香織が乱入出来る配信でという風に取り決めがなされた。
従って、私はこの配信でお酒を飲むことができない。まあ玲音ちゃんが未成年だからということも非常に大きな要因にはなっているが。
元祖清楚系として、香織とのバランスを取っていくために、私はまともでなければならないのだ。
玲音「ということで、本日はオレンジジュースです!」
そういうと、うれしそうにカメラにオレンジジュースの瓶を近づける。もちろん配信に反映されるわけはなく、ただ私が見て目の保養になるだけだった。
いつもは耳まで真っ赤っかにしながら配信をしていたりするのだが、今日はほんのり頬が赤いだけ。恥ずかしいと言っても、別にいつもとは違って黒歴史を製造しているわけじゃないのだからそこまでなのだろう。
茶葉「じゃあ早速乾杯しようか」
そういうと、それぞれオレンジジュースの注がれたコップを持ち、コップの当たる音が聞こえるようにマイクの近くまで持って行った。
「「かんぱーい!」」
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