第2話
授業は進み昼休み
「司?なんか怒ってる?」
愛が話しかけて来た。朝、忍の脅しに司は動揺しその後愛と話していなかった。
「べ別に怒ったないよ」
司は目を逸らし話す。
「怒ってるもん授業中話さなかったもん」
と愛がいつもなら話していたのに今日は一回も話してないと頬を膨らませながら言う。
「クスクス」
と後ろから笑いを堪えているのに漏れている声が聴こえる。
「しーのーぶー」
司はゆっくりと後ろを向き笑いを堪えている忍に向く。
「いやー面白くてな」
と忍は笑顔で答える。
「忍君何か知ってるの?」
と愛が忍に聞いてくる。
「いやー何でだろうねー」
と忍はニヤニヤしながら答える。
「お前なんかもうしらない」
と司が席から立ち上がり廊下に歩いていく。
「ちょっ」
と忍がやばい怒らせたと思い追いかける。
「何なのよ」
愛は司と忍が教室から出て行ってボソッと呟く。
「なになに?なんかあったの?」
愛に声をかけたのは
「司が朝からおかしいのよ」
と愛が司が授業始まってから話してくれない事を言う。
「ハーラブラブだね」
と小雪は呆れ混じりにため息を吐いて突っ込む。
「そそんなんじゃないし。家族ぐるみなだけだし」
と愛が否定する。
「いやいや、側から見たらイチャイチャだよ」
と小雪が言う。
「ち違うもん」
と愛は頬を赤らめて言う。
「はいはいそう言うことにしとくよ」
小雪が諦めて言うのだった。
「で司君と忍君は?」
と小雪が話を逸らした。
「知らないどっか行ったもん」
愛が言いプイと外を見るのだった。
小雪は愛が司のこと好きだと思っている。しかし愛は恋だとは気づいていなくて、いつも一緒にいて家族見たいな物と思っていた。
「愛ちゃん
と教室の入り口辺りに居た女の子が呼んでくる。
高梨君は隣のクラスの同級生で、少年野球のエースで校内人気があるスポーツ万能の美少年だった。
「なによもー」
愛は司のことで頭が一杯で怒り気味で廊下に歩いて行く。
「あっあのちょっといい?」
と高梨君が愛が来た事を確認して声をかける。
「何ですか?」
愛は愛想良く聞く。愛は友達や司の前だと感情を表に出すが普通の子には愛想良く振る舞っている。
「ここじゃちょっと」
と高梨君は辺りをキョロキョロして言う。
「あっ司」
愛は司と忍が廊下から居室に戻って来ているのに気づいて呟く。司と忍はトイレに行っていたのだった。
「こっちに」
高梨は愛が司と言った事を聞き取り不味いと思い愛の腕を引っ張り、司とは反対側の廊下を歩き階段に隠れる。
「ちょ」
愛は腕を掴まれ引っ張られびっくりするが、ここじゃちょっとと言っていたから移動するんだと納得し着いて言った。
「忍余計な事は言うなよ」
と司と忍が話しながら教室に入って行く。司は愛が廊下で男子と話してたのに気づかなかった。
「あれ?愛は?」
司は愛が教室に居ないのに気づくいて呟くがトイレかと勝手に納得して疑問に思わなかった。
「あ」
小雪は司に愛のこと伝えようするが、愛が自覚していなければ意味がないと思い言うのを躊躇った。
一方愛と高梨は階段を上がり屋上の扉の前に居た。屋上には鍵が掛かっていて外に出れなくなっている。
「急に引っ張ってごめん」
と高梨が腕を離し謝る。
「別に大丈夫ですよ。びっくりはしましたけど」
と愛が笑い気にしていないと言う。
「ああの、愛さん。君のことが可愛いと思います。好きです。付き合ってください」
と高梨が急に告白してくる。高梨は顔が真っ赤になり右手を前に出して頭を下げた。
「…………」
愛は固まった。
「えーっと、その、ごめんなさい」
と愛が告白を断り頭を下げる。
「り理由を聞いても?」
と高梨が涙目になりながら顔を上げ聞いてくる。
「えーっと、まだ恋が分からないんです。小雪ちゃんは恋をしていると言っているんですけど、いまいち分からなくて」
と愛が話す。
「司って人のこと?」
高梨は小雪が恋って言っているのは司かと聞いてくる。
「うん」
愛は少し小さい声で言い頷く。
「なっなら僕と付き合ってよ。ゆっくり好きになってくれればいいから」
と高梨が迫ってくる。
「えっ」
愛は言い寄ってくる高梨に一歩後退するのだっだ。
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