第7話 家族それぞれの予定
ふと目を覚ますと、家のソファーに居た。
お父さんと言われた。娘は高校の部活で富士山に行くらしい。妻は友達と久しぶりの旅行。世界的な感染症の影響により、なかなか不自由な生活になってたからたまにはいいねとプランを立てて、今日行く事になった。 僕は車で娘と妻をそれぞれの待ち合わせ場所に送り家に帰り、家事をした。しばらくすると玄関の呼び鈴が鳴った。誰だろう?とインターホン越しに外を見た、宅配らしい。娘か妻の注文だろう…受けとる際に名前を書いた。そこで宅配人が妻の名前を告げた。まあ、荷物の確認だし。不思議に思わなかった。
しかし、手が震えている。お前が旦那かと言われ、そうだと答えた。いきなり、失礼なヤツだなと思った。
その時、妻から電話が来た。その男にちょっと待てと遮り、電話に出た。どうした?と聞いたら、忘れ物があるから持ってきて欲しいとの事。待ち合わせ場所にまだ居るらしい。分かったと電話を切る時に宅配について聞いた。そうすると、えっ?と聞こえた。私も娘も頼んでないと言われた。では、この宅配は?と思った時、その男が電話越しに妻に呼び掛けた。
妻がヒッと言い、その男はストーカーだと妻が答えた。Σ(゜Д゜)とした時、男が刃物を持ち、刺そうとした。手元にはスマホとフライパン。フライパンでガードし、玄関から追いやった。すぐに鍵をかけ、警察に通報した。その間も何故か玄関前に男は居た。
警察が来て連行され、妻の忘れ物を届けに行こうと鍵を開けた時、荷物が急に爆発した。中身は爆弾だった。パトカーからニヤニヤ見ている男と驚き駆け寄る警察官。スマホからは妻の絶叫。まともに爆発に巻き込まれた僕はそのまま、ICUに運び込まれた。手にある妻の忘れ物を警察官に意識が途切れる前に渡してくれと託した。そして、2日後。目を覚ますと見知らぬ天井が目に入った。横を見ると妻と娘。そして、看護師が居た。生きていた。良かったと涙が溢れた。
しばらくは安静が必要だと言われた。リハビリがてら散歩くらいは許可された。意識の無い間に僕は妻と娘の名前を呼んでいたらしい。そして、あの男に復讐をと言っていた。しばらくして、退院となり、家に戻るとき何故か腰に違和感があった。よく見ると赤い痣があった。まるで何かを取り込んだような後だ。
まあ、気にする事は無いかと自宅に帰った。
自宅に着いた。そこで目にしたのはあの男が妻と娘に凶器を見せて脅していた所。警察に通報し、その男に呼び掛けた。何のつもりだと言うと本当は俺が結婚するはずだった。なのにお前が全てを奪ったと言った。
話によると元カレでも何でもなく一方的な歪んだ愛を持ちストーカーしていただけらしい。妻と娘から離れろ、相手してやると挑発した。病み上がりだか、何とかなると思えた。そして、腰から不思議な機械が浮かび上がった。そして、復讐という気持ちと共に姿が変わった。そして、目覚めると犯人を持ち上げていた。気絶しているだけらしい。そして、警察官に引き渡すと僕もまた倒れた。部屋に戻り、しばらく休んだ。
妻によると腰から浮かび上がった機械が姿を変え、貴方に力を与えたとのこと、まるで怪物の様な姿をしていた。理由は分からないが家族は守れたからよしとした。そして、その男は捕まり、刑務所に入った。そして、様々なお金のやり取りが終わり、帰って来た時、玄関に見知らぬ女性が居た。こちらを振り返り、お前のせいで!!と声とともに刺された…どうやら刑務所に入った犯人の親族らしい。あの時、作動した機械はあくまで家族を守るときにしか作動しないらしい。
ドアが開く、妻が絶叫する。その時、作動した。
そして、また目覚めるとその親族を持ち上げていた。
ギリギリと力が入り、今にも息の根が止まりそうな様子。ハッとして力を弱めるとその場に倒れた。そして、僕も倒れて。そのまま息絶えた。2度も幸運は続かないらしい。
( ゚д゚)ハッ!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)と夢から覚めた。
恐らく、昨日見た特撮動画の影響が夢に反映されたのだろう。誰かを守る力というのは誰かを傷つけるという警告かもしれない。
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