ナナちゃんとお菓子
「カタカナなんて、だぁい嫌い。全部無くなっちゃえば良いのに」
実は、ナナちゃんは、カタカナがちょっぴり苦手です。
やっと苦心してひらがなを覚えた所なのに、カタカナや漢字なんて、何だかこんがらがっちゃう。
そんな可愛いナナちゃんを、いつも天国から見守っていた神様は、すぐさま彼女の願いを聞き届けました。
カタカナよ去れいっ!
すると、何と言うことでしょうか。
たちまち地上から大半のお菓子たちが、その姿を消してしまったのです。
ケーキ、クッキー、チョコレート、キャラメル、ドロップ、マシュマロ、プリン。
そう言えば、みんなカタカナですもんね。
街じゅうは、パニックです。
乙女達の黄色い悲鳴や哀しい吐息が飛びかいます。
でも、ナナちゃんは、ぜんぜん平気。
白い歯を見せてにっこり微笑むと嘯くのでした。
「ケーキが無ければ、おぜんざいやみたらし団子を食べればいいじゃない」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます