第七分節:支那解放(弐)
支那は、しつけ糸を2,3本抜き取る形で指導者層を逮捕した結果、総崩れとなった。支那、すなわち「秦の土地」という概念は遂に崩れ去るに至ったのだ。それは、「中華」なる概念も同様である。
まあそもそも、「中華」なる概念は漢民族が勝手に吹聴していた覇権主義に過ぎないものであり、中華の概念をきちんと調べたら大日本帝国こそが万世一系の神孫を皇帝とする中華皇国として君臨すべき存在であり、ゆえに当局も「華研」という略称を使っているのだが、それを自称せず、あくまでも二文字の国号を使っているのは本朝の奥ゆかしさと言えようか。
話を支那解放に戻そう。支那を解放したということはすなわち、支那の広大な領域を万民諸民族のためとしての広場として開放したという事実である。北支こそ維持費として大日本帝国が管理下に置くこととなったが、肥沃な江東地方は今までの経緯もあって
それが全て、聖上の徳によるものであると記述するのは、流石に言い過ぎであろうか? 否、断じて言いすぎでは無い。そして、これによって大日本帝国は支那大陸に貼り付けていた大量の陸兵の解消ないしは転用や消耗した資源の回復を実行、以後、支那大陸では銃声一発聞くことなく平和裏に分割を迎えた。海洋国家は大陸を支配できない場合、分割して対処せよ。軍事学の基本である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます