第14話 三者会議
翌朝、寝る前にあった事をママとセイレーンに話す事にした。支援活動はスレイン達に任せる事になったんだけど、3人は会議に参加したいとかなり渋ったの。まぁ、セイレーンがそれを却下したんだけどね。私は3人を転移させて戻ったところで三者会議を始める事にした。
「えっと、あれから部屋に戻ってから両眼に魔力を目一杯に注いだの。すると、この世界を創造した女神マルティーナ様が現れたんだよね」
その言葉にママは驚いたの。
「世界の創造主様に会ったの?初代聖帝を導かれたというお方よね?」
「うん……その辺りの話はしてないから判らないんだけど、ママの思ってる創造主様で間違い無いと思う。それでね、マルティーナ様に両眼の事を聞いてみたら選択肢があって【善行の天使】【悪行の悪魔】になるのか、マルティーナ様と同格の神になるのかってね」
天使と悪魔の次の神と聞いて、2人は驚きの余り顔を見合わせたの。そしてセイレーンが私に話し掛ける。
「神って……この世界とは別の世界の神になるって事なの?」
「えっと、それは自由みたいだよ。マルティーナ様はこの世界を創造する事で、自身には殆ど力が残ってないらしいから私がこの世界の秩序を守っても良いし、新たな世界を創造しても良いの」
ママも気になる事があったみたいで質問をしてきたの。
「3つの選択肢しかないのかしら?人のままで居続ける事も可能なの?」
「可能だとは思うよ。ずっとこの眼の状態になるだけかな?ただ、この眼の力を使うと人の領域を外れちゃうから、使っていくうちにどれかを選択する時が来るかも知れないね」
その時の状況次第で、私は善にも悪にもなれるのだとすると危険だと思ったの。
ママやセイレーンにもしもの事があれば、怒りに任せて悪魔になり全てを破壊するかも知れないから……そんな事にならない為に、自分にも世界にとって良い選択をしたいと思ってるんだよね。
「今はまだ何も決めてないんだけどさ、感情的になってどちらかを選択する事だけは避けたいんだよね。今はレオーネ王国を倒す事に全力で取り組むけど、その後は私だけじゃなくて世界にとって一番良い選択をしたいと思うの。だから私がどの道を選択しても応援してね」
私の想いを2人に伝えると、最初は少し寂しそうな顔していたけど、最後は納得した表情になり頷きながら答えてくれた。
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