第13話 希の代償
現れたホログラムはこの世界を創造した女神だったの。私は両眼を完全覚醒した事で何が起こるのかを確認する事にしたの。
「マルティーナ様は、禁忌の両眼が完全覚醒した時に現れるのですか?」
「いいえ、どちらか片方でも完全覚醒に至れば、その者を導く為にこのように姿を現します」
「天使や悪魔へ導くのですね」
「そうです。人である事を辞める事で、【善行の天使】【悪行の悪魔】としてこの世界の善と悪を司ってもらいます」
「では、私の場合はどうなるのでしょうか?」
「貴女は特殊ですね。どちらかを選択するかもう1つの選択をするかです」
天使か悪魔のどちらかの選択は予想通り、もう1つの選択が気になるので質問する。
「もう1つの選択とはどの様なものですか?」
「私と同格の神へとなる事です。神と言っても無限の力がある訳ではなく、私は世界を創造する事で殆どの力を使い切ってます。本来なら世界の秩序を乱す事象が起これば抑止するのですが、その力が私には残ってません」
「その代わりをする神になるという事なのでしょうか?」
「それは貴女次第。力を行使して新たな世界を創造する事も可能なのです」
「その代償が人でなくなるという事か…それは今直ぐに決めなければ駄目なのですか?」
「決断が出来れば、今回と同じように魔力を注げば再び現れます」
私はやり遂げたい事があるので、今回はこのまま何もしない事を選択したの。
「今回は質問だけにしておきます。ありがとうございました」
「では、私は戻ります」
マルティーナ様が消えた後、私は深呼吸をしてから目を瞑り考える。
今はレオーネ王国を倒す事に集中するけど、それが終われば人魔共生の世界を作りたいと思ってる。
そんな世界を作るには、神となってその力を行使するのが最善なのではないかと……
➖➖➖小桃です➖➖➖
いつも読んで頂きありがとうございます。
面白いと思われましたら執筆活動の励みになりますので、〚応援ボタン♡〛と〚評価ボタン☆〛をポチッとしてもらえると嬉しいです♪
同時に応援コメントも待ってますので宜しくお願いします♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます