第25話 最強国家の敗北
目覚めるとセイレーン様に抱き着かれていた…両腕でガッチリ掴まれて、私の胸元に顔をうずめて寝息を立ててる。毎日の激しい戦いで相当疲れてたんだね…起こすのが可哀想なので、私は
『今日から王国軍を討って行くけど、魔族兵は従魔達では太刀打ちできないよね?』
『最上位のロハ達は大丈夫ですが、それ以外は討ち取られると思います。』
『例えばね、従魔達に転移魔法陣を刻印する事で、危険と思ったら
『セレスティアは、本当に素晴らしい発想力をお持ちですね。先ずは最上位の従魔に転移魔法陣を刻印してみます。仮に転移が出来なくても、刻印により敵味方の判別に役立つでしょう。』
『うん、よろしくね♪』
「セイレーン様、おはよう♪」
「あっ、久し振りにセレスティアに会ったから…一緒に寝たくなっちゃって…」
「ううん、私も久し振りにセイレーン様の香りを堪能できて嬉しかったよ♪」
「あ、ありがとう(テレッ)」
着替えを済ませてから、食堂で隊員達と朝食を取った後に、セイレーン様から今日の作戦説明が行われてから、其々が行動に移る。
出発前にカンテラが声を掛けてきた。
「セレスティア、大丈夫なんだろうけど気を付けてな!」
「うん、カンテラも斥候として、皆んなの安全確保の為に頑張って♪」
そう言ってグータッチをした。
恐らくカンテラが1番危険な任務をする事になる。私が王国軍を討って拠点を奪い返した後、カンテラは安全確認をして行く事になる。苦楽を共にした友人だ、何事もなく任務を遂行できる事を願う。
「セイレーン様、ちょっと王国軍を壊滅させてくるね♪」
「ふふっ、セレスティアなら有言実行するんでしょうね。ご武運を!」
2人でハグを交わして、私は王国軍を討つ為に戦場へ出撃した。
『
『はい、30体まで刻印が済んでます。召喚して試されますか?』
『うん、従魔召喚!』
私はロハを召喚して転移が出来るか確認する為にロハを適当に移動させてから、
〚セレスティア様、これで我々は魔族を恐れる事が無くなります。感謝致します。〛
〚うん、刻印を済ませた従魔達で王国軍を倒して行くよ!〛
〚仰せのままに!〛
私と従魔達は王国軍を討ち倒して、奪われた地域の奪還を進めて行ったの。魔族兵が現れて従魔が
セイレーン様も帝国兵を指揮して、奪還した地域の立直しを進めていく。
奪還作戦を開始して数ヵ月が経ち、王国軍の侵攻拠点と成っていた街の奪還に次々と成功すると、戦力の消耗に耐え切れずにレオーネ王国軍は自国へと撤退して行ったの。
遂に私達は最強の軍事国家を敗北させた!
レオーネ王国軍が撤退した事で、帝国の危機は去った。これで私の役目も終了したの。
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