第24話 不干渉盟約
「セレスティア!」
セイレーン様は涙を滲ませ泣き声になりながら、私に駆け寄り抱き着いた。
「セイレーン様、隊員達が見てるよ(笑)」
「構わないわ、だって…わたし…もう駄目だと思って…セレスティアにもう逢えないと…」
「うん、もう大丈夫だからね♪」
私はセイレーン様を優しく抱きしめ落ち着かせてると、2人が近寄って来たの。
「セレスティア、助かったよ…魔族は俺達では相手に成らなかったよ(汗)」
「カンテラ!ちゃんと攻撃を躱せてたよ。よく頑張ってたんだね♪」
「セレスティア…俺は許しを得たよ。」
「うん、帝国の為にこれからも頑張って♪」
砦内の魔族は一掃したので、壊れた門を土魔法で閉じておく。魔族によりセイレーン隊は更に減り3人を含めて10人に、全員が満身創痍なので応急手当を施す。
「〚
「全員を一気に…セレスティアの魔法は相変わらず驚かされるわ(汗)」
「完全な回復じゃないんだけど、時間短縮になるからね(笑)」
「セレスティア、このまま一緒に王国軍との戦いに参加くれるの?」
「参加には条件があるの。それは、帝国が私に干渉しないと約束して欲しいの。私の存在を利用されるの嫌だからね(汗)」
「いいわ、必ずパパとスレインから確約を取るわ。それで良いかしら?」
「うん、私は王国軍との戦いに加勢する盟約を結ぶね。セイレーン様よろしくね!」
そう言って握手を交わして、翌日から王国軍への反攻作戦に出る事になった。
私は久し振りにセイレーン様と同じ部屋で、色々と語り合ったの。
「会わないうちに大人びたけど、中身はあの時のままで安心したわ♪」
「セイレーン様も、見た目は変わったけど、性格は変わってないから一緒だよ(笑)」
「明日は何か策でもあるの?」
「帝国兵が完全撤退した地域へ行って、私の従魔を召喚して王国軍を潰して行こうと思ってるんだよね。奪われた地域を奪還して行くから、そこを立て直して欲しいの。」
「セレスティアの負担が大き過ぎない?」
「拠点を立て直して行く事は、私には出来ないんだよね。適材適所だよ!私はどんどん奪還するから、セイレーンは帝国兵と拠点を立て直して行くって事でね!」
「判ったわ。頼ってばかりになるけど…セレスティアに任せるわ。」
する事は決まったし、しっかりと寝て明日に備える事にしたの。
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