第11話 禁断の書
カルバンハル要塞を陥落させてからは、流石に国内の防衛強化をしたので様子を見てるの。
そんな中、封印されたダンジョンの情報を知ったので、ブラッドさんとどんな物か見に行く事にした。
「セレスティア様、これが【禁忌の塔】で王国により封印されてるダンジョンです。日中は警備が厳重ですが、夜になれば入る事も可能ですがどうしますか?」
「【影】でこのダンジョンへ入れる者は居るの?」
「私だけですね。ロイでも力不足でしょう。」
「そうなると、従魔と入る事になるね。」
「最上位の従魔達なら問題ないでしょう。」
「うん、ブラッドさんは残って、私と従魔でダンジョンを攻略するね。」
「判りました、お気を付け下さい。」
こうして、日暮れを待って警備が手薄になったらダンジョンへ入る事にしたの。
そして日が暮れて【禁忌の塔】へ向かうと、確かに警備が手薄になってる。少し離れた場所で従魔を召喚して警備兵を引きつける。その隙に入口へ向かって、入る直前に従魔を呼び戻してからダンジョンへ入ったの。
ダンジョンへ入って、最上位の従魔を召喚する事にしたの。召喚したのは鬼神ロハ・妖狼王フェイ・甲殻蟲王ビートル・龍人ドーラの4体で、全員がS級の魔物なの。
〚セレスティア様、我等の力でダンジョンを踏破してみせます。〛
〚うん、期待してるね♪魔核を持ってる魔物は私に任せてね。〛
〚畏まりました。〛
ダンジョン攻略は従魔達の活躍で止まる事なく突き進んだの。S級の魔物が現れるけど、格下の魔物かと思う程に圧倒するの…最上位の従魔ってここまで強いんだ…(汗)
魔核を持ってる魔物は、私が全て従魔契約してるんだけど既に50体を超えてるの。これだけ戦力を増やせるとは思ってもいなかったよ。
順調にダンジョンを進んで、たった1日で50階まで辿り着いたんだけど、この階は他と全く違っていたの。道は真っ直ぐ一本道で先は長過ぎて全く見えない、先に何が待ち受けてるか判らないけど進むのみ。
魔物も現れないまま大きな扉の前に着いた。すると扉が語り掛けてきたの。
『この扉の先には【禁断の書】が収められている。入れるのは禁忌の眼を持つ者のみ。禁忌の眼を覚醒する事で扉は開かれる。』
禁忌の眼か…魔眼なのかな?聖眼も含まれるのかな?取り敢えず両眼に魔力を注いでみると、突然扉が光りだして私を包み込む。
〚セレスティア様!〛
〚大丈夫だよ。私だけが扉の向こうへ入れるみたいだから、あなた達はそこで待っててね。〛
〚か、畏まりました。〛
そう言って、私は光と共に扉の向こう側へ吸い込まれて行ったの。
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