第10話 要塞落し
砦や兵舎を崩壊させてると王国も黙ってる訳もなく、流石に戦力を増強されて来た。王国の増強よりも、私の従魔軍団はそれ以上に増強されてるの。
ダンジョンの
増えた従魔の育成はロハでは無く、
戦力が充実してきた事で、ロハと
『セレスティア様、従魔軍団は著しい成長を果たしました。ロハ殿と話をしたのですが、要塞落としをしてみたいのですが、どう思われますか?』
『主、今の軍団の力であれば、小規模要塞なら確実に落とせます。ご考慮下さい。』
『2人の意見は同じなら反対する理由は無いよ。ただ、沢山の犠牲が出るのは避けて欲しいの…私は従魔を使い捨ての駒とは思ってないからね。』
『主…私達のような魔物に対してそのようなお言葉を恐悦至極に存じます。犠牲を出さずに完膚無きまでに破壊してみせます。』
3者による話し合いで、要塞落としを実行する事にしたの。ターゲットになる要塞は、プロチオーネ州の州都プロチオーネに繋がるカルバンハル要塞で、砲台と釣り上げ式の鉄扉に守られた強固な要塞なの。
今回は外から攻め込まずに、地中から要塞内へ潜り込んで強襲するので、召喚してから強襲するまでに2週間を要する作戦なの。
私は4か所で召喚をする、従魔達はそこから地面に穴を掘って潜って行くの。
そして2週間後、要塞落としが実行される。
そして強襲開始から1時間足らずでカルバンハル要塞は陥落したのだった。魔物達の強襲により要塞が陥落した事は、レオーネ王国内に直ぐに広まり、侵攻などと言ってられない状況になったのだった。
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