第5話 2つ目の拠点

 チェリモに来て1ヶ月が経ち、魔塔の攻略も順調に進んで36階層まで進んだの。


 15階層階層主ボスは3つの首を持つ猛犬【ケルベロス】。20階層階層主ボスは人型の植物魔物【アルラウネ】。25階層階層主ボス翼を持ったライオンのような魔物【グリフォン】。30階層階層主ボスは首無しの暗黒騎士【デュラハン】。35階層階層主ボスは牛の頭に筋骨隆々の怪人【ミノタウロス】と其々が魔核を持っていたので従魔契約をしたの。


 魔塔も30階層を超えると、活動出来る冒険者も殆ど居ないので、従魔を解放してレベルを上げさせる事にした。


 チェリモでの活動が順調になった頃に、各地に分かれて拠点を作ってる【影】から連絡が来始めたので、転移魔法陣を設置する為に移動する事にした。


 今回向かう場所はチェリモから馬車で2週間程の【コルドバ】でここには【ヒメネス迷洞】と言う難易度Aのダンジョンがあるの。名前の通り複雑な迷路になったダンジョンで、しかも1ヶ月毎に構造が変わると言うふざけた所なの。

 当然ながら冒険者の人気が無くて、従魔の育成に向いてそうなのが良いんだよね(笑)


 道中は警備隊等を見かけた場合は、従魔に襲わせて微々たる物だけど、戦力は削りながらコルドバへ辿り着いたの。


「ブラッド、待ってたぞ!拠点はこっちだ。」


 コルドバの拠点へと案内された。ここも中心部から離れた所で、大きさもチェリモと同じ位の借家だったの。

 私は空間魔法で内部を拡張してから、転移魔法陣を設置したので、何時でもチェリモと行き来出来るようになった。

 翌日からヒメネス迷洞へ行く事にして、私はママの居るチェリモへと戻ったの。


「ただいま〜♪」

「セレスティア、お帰りなさい♪」


 戻るなりママに抱きついて愛情をいっぱい補給したの♪


「コルドバのダンジョンを攻略するけど、転移魔法陣があるから毎日帰ってくるからね♪」

「ふふっ…毎日甘えに帰ってくれるのね?」

「うん、毎日思い切り甘えに戻るの♪」


 たわいもない話をしてから、明日に備えて寝る事にしたの。


➖➖➖セイレーン視点➖➖➖

 セレスティアからの念話が来た。


 2つ目の拠点へ到着して転移魔法陣を無事に設置して、活動範囲を広げる事が出来たみたい。これから活動範囲を広げて力を蓄えながら、王国の力を削っていくみたい。


 セレスティアが頑張ってる、私達も頑張らないといけないわね。スレインとカンテラにも報告をして尻を叩いてあげないとね!

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