第4話 従魔を増やす

 今日から本格的にチェリモ魔塔を攻略する。ブラッドさんが残って、私と、ロイさん・ユーリさん・ガイさんの4人で向かうの。


「ママ、行ってくるね。大好き愛してる♪」

「頑張ってね、大好き愛してるわよ♪」


 挨拶とハグをしてから転移魔法でダンジョンへ移動したの。隠し部屋の周りに人気が無いのを確認してから部屋を出ると、


安全地帯セーフティエリアからボス部屋までは直ぐだから、ボスを倒して行ける所まで進むね。」

「お任せ下さい。」


 早速、移動してボス部屋前に到着した。

 運良く誰も居なかったので、ボス部屋の扉を開けて入っていくと、部屋の中は樹海みたいなエリアになっていたの。その中に人型の兜虫が立っている、黒く輝く甲冑を身に着けたように見えるの。私は階層主なので無理だと思ったけど、一応従魔出来るか鑑定すると【キャスケード】と言う階層主ボスは魔核を持っていたの!


階層主ボスだけど前に魔核を持ってるから、私が倒すから手を出さないでね。」

「畏まりました。」


 私は従える意思を持ってキャスケードに向かって行く。石弾ストーンバレットを撃ち込むも硬い外殻に弾かれ傷を付けれない。双槍に風魔法を纏わせて斬り掛かると、腕をクロスさせて外殻で受け止めようとするが、『ゴシュッ!』衝撃音と共に両腕を切断したの。


「ぐぉぉぉおおお!」


 雄叫びあげて暴れるキャスケード、無闇に暴れる相手の胸に向けて、槍で突き貫くと力無く崩れ落ちたの。そして、消滅した後に残った魔核を拾って魔力を注ぐと、魔核が銀色に輝きながら形を変えて、銀色のキャスケードの姿に変わったの。


「主に忠誠を誓います。」

「よろしくね!お前に【アルジャン】の名を与えるね。」

「有り難き幸せ。」


 運良く階層主ボスと従魔契約が出来たの。違う階層主ボスが現れるのかな?毎日階層主ボスを周回するのも良いかもね。


 私達は6階層へ降りて魔塔の攻略を進めた。10階層ボス部屋の階層主ボスはオルトロスで、驚く事に魔核を持っていたので従魔契約をした。オルトロスには【グリエル】と名を与えたの。その後は15階層の安全地帯セーフティエリアまで辿り着いてから拠点へと戻ったの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る