第3話 チェリモ魔塔

 翌日、私は【チェリモ魔塔】へ向かった。

 既に【リッグス】に偽装して、入口で偽造カードを提示して無事に入る事が出来たの。


 魔塔なので塔を登って行くんだけど、外から見ると10階位の高さにしか感じなかった。空間魔法的な物で塔内は出来てるんだと思う。この塔の踏破者はまだ居ない。最高到達点は48階なので最低でも50階はあるって事だね。


 せっかくダンジョン入ったので、私は軽く攻略をする事にしたの。低階層はDランク程度なのでスイスイと進んでいって、あっと言う間に5階の安全地帯セーフティエリアへ到達したの。まだまだ進む事は出来たけど、今日は帰る事にしたので、空間魔法で隠し部屋を作ってから転移魔法陣を設置して、拠点へと帰った。


「ママ、ただいま〜♪」

「セレスティアお疲れ様♪魔塔はどうだったの?」

「5階の安全地帯セーフティエリアまで行って転移魔法陣を設置したけど、低層階はスイスイ進めたよ。明日は野営しないで行ける所まで行って戻るね。」

「そう、何かあれば念話してね。」


 その後は、会議室で魔塔の話をみんなでして、ダンジョン攻略と同時に従魔を育成する事と、更に増やしていく事を伝えたの。

 明日からの事が決まったので会議は終了。食堂で食事を済ませて部屋へ戻ったの。


 部屋でお風呂を済ませて、就寝前にセイレーン様に念話したの。


「起きてた?」

「ええ、起きてたわよ♪今日はどんな話を聞かせてくれるのかしら?」

「チェリモ市に到着して拠点も見つかったよ。今日はね、チェリモ魔塔ってダンジョンへ行って来たんだよ!」

「もう拠点が決まったのね。それとダンジョンってどんな感じ?スピカ魔洞とは違う感じ?」

「ダンジョンは5階の安全地帯セーフティエリアまでしか行ってないけど、余り変わらないかな?学園はどうなの?」

「また一緒にダンジョンへ行きたいわ。学園はね、セレスティアが居なくなったからA班は解消して、班の編成をし直したわ。」

「ストラトスはどうなったの?」

「ストラトスもA班から離れたわ。流石に一緒に活動するには抵抗があるからね。それと、バリオス伯爵家は爵位剥奪されたわ。」

「そうなんだ。今でも信じられなかったけど…爵位剥奪ともなると本当に裏切ってたのね。」

「王国と帝国の関係は更に拗れたの確実よ。」

「そうなのね…結構遅くまで話しちゃったね。また連絡するね♪」

「えぇ、楽しみに待ってるわ♪」


 セイレーン様との話を済ませてから就寝したの。

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