第71話 ダンジョンアタック
ある程度の訓練を積めたので、ダンジョン攻略を再開する事にしたの。ダンジョン攻略を進める経験が、後期から始まる魔物討伐訓練で役に立つと思ったし、セレン様の気分転換にもなるからね♪
「ママ、行ってくるね!大好き愛してる♪」
「頑張ってね。大好き愛してるわ♪」
そう言って、ママといつものハグをしてからダンジョンへ向かう。予定は7日間で、その間は家には戻らずにダンジョン内で野営をして攻略を進めるの。討伐メンバーは私、セレン様、ブラッド、ミスティーク、ガイの5人でA班と同人数。斥候にブラッド、前衛にガイと私、中衛にセレン様、殿にミスティークのA班スタイルに合わせたの。
セレン様がこのスタイルを経験すれば、討伐訓練でリーダーとして班を纏めるのに役立つからね。
「今回のダンジョン攻略は私がリーダーをするから、セイは私のしてる事をよく見ててね。低層階の感知は任せるからね!」
「OK!判ったわ」
こうしてダンジョン攻略を開始したの。
このメンバーでパーティーを組んで1ヶ月経つので、慣れた感じでダンジョンを進めて、あっという間に5階層のボス部屋前へ到着した。
6階層からはオークも出てくるので、気配の違いを感じてもらうのに少し時間をかけたけど、その後は良いペースで攻略を進めていって、10階層のボス部屋前に到着したところで、初日の攻略を終えて野営する事にしたの。
翌朝はボス部屋攻略から始めて、待ち構えてたのはオークエンペラーとオークジェネラルだけど、ミスティーク先生が魔法一発で終わらせたの。
その後も順調にダンジョンの攻略を続けて、最終日には30階層のボス部屋前まで辿り着いたの。ハンター協会の公式記録では、未だにボス部屋クリアをした者は居ないので、クリアをすると面倒なことになりそうなので、どうするか悩んでるいると。
「ボス部屋のクリアは止めた方が良いねぇ」
「私も同意見です。目立ち過ぎるのは良くないと思いますから」
「じゃあ、帰る準備が出来たら戻っちゃおうか」
「「OK!」」
ササッと帰る準備をして、転移魔法陣で長屋へと戻ったことでダンジョン攻略は終了したの。
そして同時に私とセレン様の長期休暇も終わるので、学園のある帝都へと戻る事になるの。
➖➖➖セイレーン視点➖➖➖
私は今回の休暇で想像以上に成長した。
レンの所属するクランに臨時メンバーとして加入して、ダンジョン攻略をたくさん経験した結果【気配感知】【魔力感知】を身につける事が出来た。更にレンとの個別訓練で【魔力操作】の向上と、【想像力】を磨いて詠唱短縮が出来るようになったの。
学園後期では私の成長をA班のメンバーに見せつけるのが楽しみだわ♪
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