第72話 休暇終了

 休暇もそろそろ終わるので、私達が学園へ戻る日が来たの……


「お母様、長い間お世話になりました」

「セイレーン、楽しかったわ♪また成長した姿を見せに来てね」

「ママ……、行ってくるね……大好き愛してる」

「セレスティア……大好き愛してるわよ……」


 出発前に最後のハグを交わすと、私達は馬車へと乗り込んで帝都にある学園へ戻ったの。


 1ヶ月以上に及ぶ休暇をと過ごせて本当に楽しかった♪

 私もセレン様はこの短期間で心身共に成長した結果はこんな感じ。


【名前】セイレーン 11歳

【職業】治癒魔術士

【LV】15

【体力】60【魔力】125

【防御】50【敏捷】65

【知能】85【運気】22

〘気配感知〙new〘魔力感知〙new


【名前】セレスティア 11歳

【職業】魔導騎士

【LV】60

【体力】450【魔力】3800

【防御】400【敏捷】550

【知能】1000【運気】130

 

 私の魔力は魔族を除いて世界一になったとミスティーク先生は言った。

 セレン様も今のステータスなら学年序列戦で、スレイン様に余裕で勝っちゃうかもね♪


 帰りの道中は、私の結界で魔物は近寄れないのと、盗賊は襲撃してくる前に影に潰されたので、何事も無く帝都へと到着したの。


 そして馬車が学園の前へ近付くと、3人の人影が見えてきたことにセレン様が気づいた。


「あれは、スレインとストラトスにカンテラじゃないかしら?」

「あっ、ホントだね♪」


 馬車が止まって下車すると、スレイン様が歩み寄ってきて私達に話しかけてきたの。


「2人ともお帰り!楽しい休暇だったのかい?」

「今まで最高のバカンスだったわ♪レンのお母様はとても優しくて美しい方だったわよ!」

「これから食事しながら、2人の休暇中の話を聞かせて欲しいな」


 スレイン様が私達を食事に誘うが、セレン様は軽く断ったの。


「長旅で疲れてるから今日は遠慮するわね」

「明日の昼食の時はどうだろう?」


 カンテラが明日の昼食を誘うので、セレン様は仕方なさそうに返事をする。


「そうね、昼食の時になら少しだけ話をしてあげるわ。それじゃ寮へ戻るわね!」

「「また、明日!」」


 そう言って、私達は女子寮へと戻ったの。


➖➖➖3人同盟視点➖➖➖

「なぁ、セレンの雰囲気が変わってないか?」

「それな!大人っぽくなったと思う」

「故郷で過ごせて心が成長したんだろうね」

「それより、明日の昼食から戦いが始まるぞ!セレンと休暇を過ごす為に、何としてもスピカへいくことを認めてもらうぞ!」

「あぁ、こらからは毎日が負けられない戦いだ」


 この日より、スピカ市で休暇を過ごす為の戦いが始まったのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る