第69話 経験に勝るもの無し
目覚めたけど少し眠い……、どうやら夜更かしし過ぎたみたい(汗)
「ふぁ~……セレおはよう」
「セイも寝不足みたいね(笑)」
お互いに寝不足気味なので、冷たい水で顔を洗ってサッパリして目を覚ますことにした。
「冷たい!でも完全に目が覚めたわ!」
「今日もダンジョン攻略頑張ろうね♪」
朝食を済ませてからダンジョン攻略を再開。
セレン様に【気配感知】してもらいながら進んていくと、徐々にだけど感知精度はあがってくるの。やはり実際に経験をすると精度の成長が早いね♪どんな事もそうだけど『経験に勝るもの無し』とは良く言ったものだと思う。
順調にダンジョンを進めて今は5階層まで辿り着いて、今は
「さぁ、先へ進むならボス部屋攻略だね」
「攻略して先へ進めると魔物は一気に強くなるからねぇ、セイの【気配感知】がもう少し使えるまでは進むのは控えるべきだねぇ」
「私もここで経験を積むのが良いと思います。急ぎ過ぎるのは危険だと思うので……」
話し合いで今後の方針は決まった。
「今から戻るには遅すぎない?」
「帰るのは一瞬だよ?これを使うからね!」
そう言って私は転移魔法陣を出現させて、セレン様へ使い方を説明したの。
「この魔法陣を使えば、私の行った所なら何処へでも転移出来るんだよ♪ただ膨大な魔力が必要だから大人数は無理だけどね(汗)」
「それを使えば、お母様に何時でも逢えたんじゃないの?どうして使わなかったの?」
「私以外のみんなも、家族に会いたいけど寮で生活をしてるんだよ?私だけが魔法を使えるからって会うのは駄目だよ」
「セイ、嬢ちゃんはねぇ、己の力を己の我儘で使う事はしないよ?そうさねぇ、人の為にその力を行使する事はあるんじゃないかい?」
「その通りですね」
そんな話しをしてると帰り支度が出来たので、スピカ市の長屋へ戻る事にしたの。
「さぁ、戻るよ!魔法陣の内側に入ってね」
「久し振りの転移だねぇ〜」
「行くよ♪転移!」
一瞬でスピア市のブラッドさんの住む長屋へと到着したの。5人での転移なので魔力は3割程度消費したけど、この人数なら余裕だね♪
「みんな、お疲れ様〜♪1日休んでダンジョンへ行く感じで良いかな?」
「「了解!」」
「それじゃ解散ね」
【スピカ魔洞】から無事に戻った私とセレン様は、ママが待ってる家へと戻って行ったの。
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