第7話 委員決め
「それじゃあ
賢くんに敬語を外してもらうと言って次の日の学校。私達は委員と係を決める事になった。
まぁ、元々決まっていたので特に異議なし。餡子先生が黒板に係と委員を書いていく。
私は最初に賢くんと一緒の委員や係になったら仲良くなるんじゃないかと思っていた。
「じゃあ、学級委員から決める事にしよう。やりたい人ー、手を挙げろー」
「先生、私がやります」
「おお、
「わかりました。じゃあ、これやりたい人はいますか?」
そして、委員が少しずつ決まっていく。しかし、賢くんは手をあげない。やりたい委員がないのだろうか?
事実、やらなくてもいい人が出るのは、委員の数と委員の募集する人数的に確実だろう。だからやりたい委員がなければ手をあげない人もいる。
そして、やりたい委員が決まらない中、賢くんがソワソワしている。やりたい委員が近いのだろうか?
「次に、図書委員をやりたい人。手を挙げてください」
「はい」
「小西くんのほかは?」
賢くんは図書委員に手を挙げた。これは、チャンスかもしれない。私は、手を挙げる。
「「はい」」
なんという事だろう。まさかの快晴くんと被ってしまった。これは、じゃんけんで勝たなきゃいけない流れになりそう。教卓の前に快晴くんと2人で立つ。
「じゃあ、じゃんけんで勝った方が図書委員になるということで」
「「じゃーんけーん、ポンッ」」
私が出したのはパーで快晴くんが出したのはチョキだった。要するに、負けた。
「藤堂、悪いな。勝ちたかったんでな」
「うう……。まぁ、いいや。勝った方の好きにして」
「じゃあ、図書委員は小西くんと北村くんで決まりね」
そして、私は席に戻った。次の委員を決めるようだった。
「次は、飼育委員?をやりたい人。……って飼育委員?ここ、動物飼っているんですか?」
「ああ。うさぎを飼っている。とても温厚で可愛い」
「じゃあ、改めて飼育委員をやりたい人。手を挙げてください」
「「はい」」
私は、飼育委員に興味があったので、手を挙げた。そしたら、鈴ちゃんと委員が一緒になった。
「じゃあ、有村さんと藤堂さん。よろしくお願いします」
「「わかりました」」
鈴ちゃんは私と一緒の委員になって嬉しそうだった。私は、鈴ちゃんのそんな様子をみて嬉しくなった。
そして、委員と係は無事に決まった。ちなみに、私の係は備品係になった。
そして、快晴くんは図書委員になりたかった理由は、本が好きだから、本の場所を把握したかったとの事だ。
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