温海の告白
第7話 初詣
夏休みが終わってから受験の追い込みになるので夕も私も勉強に集中。
神社の秋祭はあえていかず、年末はクリスマスと年末はお互い家族と過ごした。
年が明けてすぐベッドでうとうとしていたら、スマホが鳴って目が覚めた。
年が明けてすぐ夕にから電話が来たのだった。
『温海ちゃん、あけましておめでとう~。今年もよろしくね~』
「うん、おめでと、今年もよろしくね・・・」
『温海ちゃん、眠たかった?』
「うん、うとうとしてた…」
『温海ちゃんは普段この時間はなてるの~?』
「遅くても22時には寝るから・・・」
『わたしも普段寝てるけど、今日は夜ふかしだよ~。それに、ずっと会ってなかったから温海ちゃんの声をききたかったからね~』
冬休みに入ってから夕とはあまり会ってないけど、それは私は風邪をひきやすいため。
冬になると必ず体調を崩すので、受験の事も考えて会うのを控えてる。
会う時は勉強のわからない所を教えるぐら。
クリスマスもお互い家族と過ごしたので1週間は会ってないので、夕が恋しくなってきた頃であった。
『クリスマス以降会ってないから、そろそろ温海ちゃんにあって温海成分を摂取したいな~』
温海成分が何かはわからないが、要は夕も私と会いたいのである。
「それじゃ、初詣に行かない?」
『そうだね~、合格祈願もしたいしね~』
「行くなら今日じゃなく、明日にするわ」
『なんであすなの~?』
「明日は餅つきが行われて、そのお餅が振舞われるのよ」
『そうなんだ~。つきたてのお餅を食べたいな~』
「それじゃ、明日の14時に家に来てね」
『うん、わかった~』
「私は眠いから寝るわね」
『わたしも寝るよ~、おやすみ~』
「おやすみ」
私は電話を切ると、腑とを被ってそのまま眠りについた。
元日は両親も流石に休みなので、久しぶりに一緒に居る。
お兄ちゃん達は年末年始も帰らないけど、どちらも彼女がいるのでそちらを優先してるみたい。
特に一番上のお兄ちゃんは結婚も考え始めてるので、今年は彼女さんの実家へ行くらしい。
彼女のご両親にご挨拶へ行く話は聞くけど、身内にもそんな話をするようになると
あれは創作じゃなくて、現実にあるんだなって思ってしまった。
両親は1日のんびりしてるけど、私は久しぶりにお母さん甘えてる。
お母さんはキャリアウーマンだけど、性格はやっぱりおっとりしてる。
「成子からきいたけど、温海ちゃんに彼女が出来たって本当?」
「彼女じゃないくて、仲のいい友達だよ」
「別に隠さなくてもいいわよ。お母さんもお父さんも、温海ちゃんが女の子が好きでもかまわないわ」
「隠していないわ、だってまだ告白してないし・・・」
両親は私が女ん子が好きな事を受け入れてくれてる。
ただ、お父さんは表向きは受け入れてるけど、あまりよくは感じてないみたいだけど。
ただ、私が女の子が好きなこと自体は否定もしないし、怒りもしないから私は気にしていない。
お母さんはむしろ、私に彼女が出来ないか楽しみにしている。
「なるほど、それは彼女じゃ彼女といえないわね。でも、お母さんにその子を紹介してくれる?」
「明日くるから、紹介する・・・」
「楽しみにしてるね」
お母さんはそう言うと私を抱きしめるけど、お母さんも嬉しくなると抱く癖がある。
そして、お母さんも胸は大きくてFカップある。
ただ、流石に母親に変な気持ちは起こさないけど、その分安心できる。
それに、普段はほとんど家に居ないから、こういう時に甘えておかなと甘えなくなるから
ここぞとばかりに甘える事にした。
翌日、夕と初詣に行くけど、夕から連絡があり予定より1時間程早く家に来た。
「温海ちゃん、改めておめでとう~」
「あけましておめでとう~、夕、今年もよろしくね。寒いからはいって、今日は両親もいるから」
「温海ちゃんのご両親に会うの緊張する~」
「うちの両親も夕の両親と一緒で優しいから、大丈夫よ。それに、家にいるのは年末年始ぐらいだから、今日を逃すと1年ぐらい会えないわよ」
「それじゃ、ご挨拶をするよ~」
夕を両親に紹介すると、夕はあれこれ聞かれていたけどお母さんに
「夕ちゃんは温海ちゃんの彼女さんになってくれるの?」
って聞と聞かれたら夕は
「温海ちゃんから告白したら、なります」
って答えた。
つまり、これは私と夕は友達で、恋人同士じゃないって事だよね。
初対面で「お付き合いしてください」って言われたけど、やっぱり友達付き合いって意味だよね。
あと、これは私から告白して欲しいって事でもあるかな。
「ありがとね、夕ちゃん。温海ちゃんはあんな感じだけど、優しくていい子だからね」
「はい、わかっています。温海ちゃん優しくて、わたしの事心配してくれます」
「ありがとね。あと、あの子、おっぱいが好きで、未だに乳離れができなくてね」
「あ~、わかります。わたしのおっぱいもよく見てますよ」
「温海ちゃんは大きいのが好きだかね」
夕とお母さんは笑うけど、母親におっぱうが好きって言われは特に恥ずかしい。
ただ、乳離れしてない訳じゃなくて、大きいから抱きつとおっぱいにあたるだけだからね?
それに、母親と姉のおっぱいで変な事考えたりしないし。
ただ・・・夕のおっぱいでは変な事考えるって・・・ってわたしは何考えてるんだ。
それに、年明け早々、おっぱいの話で盛り上がるのもなんか嫌だな。
「お母さん、そろそろ神社に行ってくる」
「そう、気をつけてね。あと、夕ちゃん、これお年玉」
「ありがとうございます」
「それでは、行ってくるね」
「いてらっしゃい」
初詣も連休に行った神社へ。
初詣も賑やかで、人がいっぱいだけど2日は1日よりは空いてはいる。
そして、本殿の前で氏子の人が餅をついて、それを振舞っている。
お餅は参拝後に頂くとして、まずはお参り。
願う事は合格祈願だけど、夕とこれからも一緒に居れる事も願った
「お参りしたから、お餅を食べようよ~」
「食べるけど、今ついてる最中だからね。あと、列に並ばないと」
「そうだね~」
お餅は杵と臼でつくが、餅つきを見るのはこの時ぐらいかもしれない。
餅米も薪で蒸すされて、昔ながらの餅つきと言ってもいいかな。
「わたし、餅つきって初めて見たよ~」
「初詣に来た事ないの?」
「初詣は空いた頃に来るから~、今回初めて知ったよ~」
「そうなんだ」
「ところで~お餅はお金がいるの?」
「ただじゃないけど、気持ちでいいからね。大体、皆100円かな」
「そうなんだ~」
つきたてのお餅と言う事考えれば、100円でも安いかも。
それに、お餅をつている様子も見るのも楽しいし。
でも、間違えて手もつくんじゃないかと、見てて少し怖い。
「間違えて、手もついちゃうこともないのかな~」
「あったら困るし、お餅も食べれなくなっちゃうでしょ」
「それもそうだね~」
夕にはこう言ったが、私も同じ事考えた事は内緒。
お餅がつき上がって、お餅が振舞われる。
私も夕も100円を出して、お餅を受けっとった。
つきたてのお餅なので、まだ暖かいけど、つきたてのお餅は美味しい。
「つきたてのお餅は初めて食べたかな~。おしいいね~」
「でしょ?だから初詣は今日にしたんだ」
「また列に並んで食べたいかも~」
「それは恥ずかしいからやめてね」
「もちろん冗談だよ~」
ただ、夕の気持ちもわかるぐりあ、つきたてのお餅は美味しい。
お餅を頂いて、本殿とは別にある天神社にも参拝。
これで受験の準備は大丈夫、後は追い込みをするだけ。
「試験まであと少しだね~。もう緊張してるよ~」
「今から緊張したら、本番はどうなるのよ」
「意外と本番は気楽かも~」
「そう思う余裕があるなら大丈夫だわ」
冬休み前の試験で夕はクラス3位、つまり学年3位まで成績を上げた。
私はクラス1位、つまり学年1位をキープしている。
なので、目指してる学校を受験でき、合格できると思う。
このために、一緒に勉強してきたからきっと大丈夫。
「がんばったから、温海ちゃんの一緒の学校に行きたいよ~」
「そうね、一緒の学校に行こうね」
私は夕の手を取ろうとしたけど、今はやめる。
手を繋ぐのは試験に合格した事にした時の為に残しておくことにした。
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