第3‐1話 5月5日その1
昼ごはんを食べた後、夕とは漫画やラノベを読んだり、色々と話しをしてたら
気づいたら16時になっていたけど、夕は帰るとの事。
せっかくだから送ると言ったら、家を教えてあげると言って夕の家まで一緒に行った。
夕の家は古い民家であったけど、手入れされていて綺麗だった。
「温海ちゃん、今日はありがとうね。明日はお祭にお馬さん見に行こうね~」
「夕はお馬さん好きなの?」
「お父さんが競馬が好きで~競馬場に何回か一緒に行ったのがきっかけで好きなったよ~」
住んでいる県は競馬場がないので、競馬場まで行くって事は本当に好きなんだ。
そう言えば、流鏑馬祭を見に行くじゃなくて、お馬さんを見に行くって言ってる。
「もちろん、お祭自体も楽しみだけど、お馬さんに触れられる事ってそうないしね~」
「確かにそうか」
考えてみたらお金を出さずにお馬さんに触れるのは貴重かも。
「明日は何時ごろお祭に行くの?」
「15時からだから~14時ごろ温海ちゃんの家に行くね~」
「わかったわ、神社はうちの方が近いしね。あと、連絡先の交換をしてなったからしておかない?」
「そういえば、連絡先教えてなかったよね~。うん、わかった~」
夕と連絡先の交換をしたけど、電話番号とメールのアドレスだけだった。
お互いメッセージアプリは使ってなかったけど、家族と夕と連絡とるだけだから構わない。
ただ、私の場合、あの事があったから使わなくなっただけなんだけど。
「これで大丈夫だね~。本当は家に上がって欲しいけど、また今度ね~。それじゃ、また明日ね~」
「うん、また明日」
ちょっと名残惜しいけど、家に誰もいないので帰宅する。
家の帰ると、また明日も夕と一緒に居られると思うと嬉しくなってします。
後、部屋に少し夕の香りが残っている気がするけど、残り香を嗅いで興奮するなんてちょっと変かな。
翌日も同じ時間に起きたけど、夕が来るまでかなり時間がある。
今日も両親は仕事で、お姉ちゃんも昨日よりも家を出るのが遅いけど午前中からバイトに行く。
「温海ちゃん、おはよう。お姉ちゃん、バイトで昨日より遅くなるから夜ご飯は自分で作ってね」
「うん、わかった」
「ところで昨日、彼女さんが遊びに来たけど、もう手を出した?」
「か、彼女じゃないわ、クラスメイトだって」
「あら、そうなの?彼女さんだと思ってたわ」
「友達って言ったでしょ、お姉ちゃん」
「あらあら、温海ちゃんの事だから恥ずかしがって、彼女さんを友達って思ってけど違うのね」
流石実の姉だけあって、私をわかってるけど夕は彼女かどうかと言われたら違うと思う。
付き合ってくださいって言われたけど、あくまでも友達って意味・・・っと私は思ってる。
「お姉ちゃんとしては彼女さんでもお友達でも、温海ちゃんと一緒に居てくれる人が出来て良かったと思うわ」
「うん・・・」
お姉ちゃんが言う通り、一緒に居れくれる人が出来たのは良い事だよね。
夕は私の事が好きだけど、Likeの方の意味でだと思う。
でも、もしかしたらLoveの方かもしれないけど、夕自身もあまり分かっていないみたいだし。
私は…どっちなのか、やっぱりわからない。
まだ1か月ほどだけど、私も夕は好きだけどこの感情が恋愛としてなのか、友達としてなのかはまだ判断する事が出来ない。
「で、彼女さんとちゅーぐらいしたの?」
「だ、だから彼女じゃないし、ちゅ、ちゅーもしてないって!」
「奥手の温海ちゃんじゃ、ちゅーなんて無理だよね。お姉ちゃん、バイトにって来るね」
お姉ちゃんは笑いながらバイトに行ったけど、いい事言った思ったらこれなのが。
でも、お姉ちゃんのこの性格で助かってる事は多い。
あの事件もお姉ちゃんが慰めてくれたから、すぐ立ち直ったけど
「温海ちゃん、おっぱいすきだからお姉ちゃんのおっぱいにうずまる?」
って言われて、顔をうずめて喜んでたのは内緒だけど。
でも、そのおかげで落ち着いたし、立ち直るきっかけにもなった。
考えてみたら、お姉ちゃんと夕っておっとりしてるけど、変な事言う性格でおっぱいも似た所があるけど…私ってお姉さんタイプが実は好きなの!?
考えてみたら、告白した子もどちらかと言うとおっとりお姉さんタイプ(おっぱいはちいさかったけど)だったし、夕は言わずもがなで、
実は私ってお姉ちゃんと同じタイプを求めている事に気づいてしまったのであった。
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