第3‐2話 5月5日その2
お姉ちゃんがバイトに行った後、今日も1人でお留守番。
まだまだ約束の時間まで時間があるから、ネットで夕が言ってたゲームを検索してみたけど
夕がこういうゲームやってるのは意外だった。
夕はうまくないって言ってたけど、動画を探して見てみたら確かに夕には向いてないゲームだと思った。
でも、夕がこういうゲームを何でやるようになったのは気になるけど、お父さんの影響かな?
気になるから機会があったら夕に聞いてみるけど、思ったより時間は経っておらず約束の時間までまだまだ時間があった。
(連絡先教えてもらったから、電話してみようかな…)
スマホを出して、夕の番号を表示させたはいいけが、いざ連絡するとなんか緊張する。
夕の携帯なんだから出るのは夕のはずだけど、家族が出たらどうしようって思ってしまうがそんな事ないか。
勇気を出して発進するが、夕が出るまで緊張してしまう。
『夕です~、温海ちゃんなにかな~』
「あ、あたしだけど、待ち合わせの時間には早いけど、今からうちにこない?」
『わたしもする事なかったから~いってもいいかな~』
「うん、待ってる。夕はご飯食べた?」
時計を見ると11時30分ぐらいだけど、早いと食べているかもしれないの聞いてみた。
『まだ食べてないよ~』
「それじゃ、私が作ってあげる」
『温海ちゃんの手料理が食べられるなら~すぐ行くよ~。ちょうど着替えの途中で下着姿ったんだ~』
言うのは着替え中だけでいいのに、いちいち下着姿という事を伝えてきたから想像してしまった。
夕の感じだと花柄とかピンクの下着姿を想像するけど、夕の胸のサイズだと大人の下着かな?
お姉ちゃんの下着を洗濯するけど、年齢のせいもあってまさに大人って感じ。
そういえば、お姉ちゃんが「おっぱい大きくなるのはいいけど、かわいいデザインがないのが困る」って言ってたな。
っという事は、夕は中学の制服の下に大人ぽいエッロい下着をつけてるって事!?
夕がエロい下着をつけえるのを想像してしまったけど、これじゃ男の子っていうか、おじさんみたいだな。
「下着姿って事はいちいち言わなくてもいいよ」
『え~、温海ちゃんってむっちりすけべそうだから、本当は嬉しいんじゃないかな~って思ったのに~』
夕さん、1か月しか付き合ってないのに私の事よくわかっておられます、おっしゃる通りです。
「そ、そんなことないわ。早く着替えて、家に来てね」
『うん、わかった。多分、30分はかかるけど、着いたら連絡するよ~』
「うん、わかった。待ってる」
通話をきると、小さくガッツポーズをしるけど、恋人同士ってこんな感じなのかな?
ただ、通話はお金がかかるから、やっぱりメッセージアプリを使ったほうがいいかな。
通話を終えると、1階回の台所へ行って冷蔵庫の中の材料で何かできないか見てみる。
あるのは玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ・・・各種きのこ、葉物野菜か。
あとは豚肉、鶏肉に魚だけど、魚は今晩の食べる用に仕込んであるお姉ちゃんが言ってた。
材料的にはカレーだけど、今からだとどうかな。
時短調理もあるけど、ご飯がなかったからカレーはやめた。
戸棚を見ると乾麺のパスタ、蕎麦、うどんがある。
店ぷら粉もあるし、天ぷら蕎麦かうどんがよさそうだけど、夕は麺類をたべるかな?
手料理を食べさせてあげるって言ったけど、材料の関係で簡単になっちゃったけど天ぷらを揚げるのからいいかな。
ただ、作る前に夕に聞いてからにするけど。
また部屋に戻って夕が来ないか待っている。
夕の家からうちまでは徒歩で15分ぐらい。
のんびり屋の夕の事だから、少し遅れそうだけど着替えての途中って言ってたから意外と早いかな。
電話してからもうすぐ20分ぐらいだから、あと10分はかかるかな…。
スマホを手に取って夕からの連絡が来ないか、何度も見てしまう。
なんだろう、ものすごくそわそわするが。好きな人と会おうってこんな感じなのかな。
そわそわしてると、よく見たら通知があるけど何だろう見たら夕からメッセ―ジがきていた。
『只今家を出ましたのであと15分ぐらいに着きます』
っとあったけど、文字にだとかなり丁寧になるタイプなのね。
着信は5分前だったので、台所にいた時に来たのだろう。
そういえば、電話番号でメッセージが送れる機能があったんだった。
使わないから忘れたけど、そうかこの機能を使えばいいのね。
あと、5分前に着信があったって事は10分ぐらいで着くって事かな。
なんだろう、夕が今日も家に来ると思うとドキドキしてくる。
夕が来たらすぐ迎える事が出来るように1階で待つ事にする。
スマホで普段は見ない夕に教えられたゲームの動画をまた見てるけどトップクラスの人達ってすごいよね。
見てて思うけど、確かに夕に向いてるゲームとは思わない。
戦車のゲームも夕にあってる気はしないけど、戦車のゲームは結構うまいらしい。
きっと夕は戦車道があったら、やっている気がする。
動画を見てると、夕からの着信があったので慌ててでる。
『温海ちゃん、着いたよ~』
「今、1階にいるからすぐ玄関を開けるわ」
私は急いで玄関を開けた。
「温海ちゃん、来たよ~」
「いらっしゃい、上がってね」
「お邪魔します~」
夕をそのままリビングへ案内する。
「適当に座ってね。ところで、ご飯は材料と時間の関係で麺類になったちゃったけどいい?」
「構わないよ~、麺類好きだし~」
「よかった。パスタ、蕎麦、うどんだとどれがいい?」
「そばかな、わたし、そば大好き~」
「わかったわ。今からゆでて、天ぷらを揚げるから待っててね」
「うん、わかった~。あ、わたしは料理できないからお手伝いはしないよ~、危ないし~」
「大丈夫、慣れてるから」
私は何事もなかったように調理を始めるけど、「危ないから」という不穏なワードが
聞こえたから手伝ってと言わなくて良かったかも。
あと、夕自身が手伝わないって言うから、自覚するぐらい危険って事かな。
乾麺をゆでて、汁はつゆの元だから手料理と言えるかはわからないけど
天ぷらも上手に上げるのは難しいので、一応手料理と言ってもいいかも。
玉ねぎと人参、牛蒡、舞茸でかき揚げを作る。
夕がどれぐらい食べるかわからないけど、もし余ったら残せ置けばいいかな。
私は身体は小さいけど、実は食べる方。
なのに、身体が大きくならないけど太りもしないから何とも言えない体質。
ただ、太らないのはいいかな。
でも、家族や夕を見てると、せめてもう少し身長と胸が欲しいけど、諦めたら駄目よ。
「夕、おまたせ。ちょっと時間かかっちゃったけどできたよ」
「温海ちゃんありがと~。わ~おいしそうだね~」
「乾麺を茹でただけだし、つゆはインスタントだから、料理らしいのはかき揚げだけだわ」
「それでもいいよ~。野菜に温海ちゃんの味がついてるし~」
夕がまた変な事言うけど、わざとなのか天然なのかわからないな。
ただ、夕の場合、天然だと思うけど天然でこんな事言うのもちょっとと思うけ。
ただ、夕の場合そんなにいやらしい感じないから、夕のキャラのせいかな。
でも、聞いてる方は恥ずかしいけど。
「のびるから早く食べようね」
「うん、いただきます」
「いただきます」
2人で食べ始めるけど、夕は豪快に蕎麦をすすってて意外だった。
女の子は麺をすすれない子が多いけど、私もすすれない訳じゃないけど、夕みたく豪快にすすれない。
かき揚げは小さ目のを2つづだけど、夕はそれも豪快に食べてなんか男の子というか、おじさんみたい。
といか、普段食べるのが遅いのに、何で蕎麦を食べるのは早いのよ。
汁はちょっとぬるめだけど、それでもね。
「ごちそうさまでした」
「どうたしまして。でも、夕は普段食べるの遅いのに蕎麦は食べるの早いのね」
「お父さんと立ち食いそばによく行ってるてるせいか、麺類だけは早いんだよね~」
「夕ってお父さんが良く出てくるけど、お父さん子なの?」
「うん、お父さん子だよ~。以前はちょっと男子ぽいところもあったし~」
「へー、そうなんだ。いつからこんな喋り方になったの?」
「しゃべり方はすっとこうだよ~。だから、初めて会った人は驚いてる~」
この喋り方で男の子みたいだったら、驚くよね。
わたしだってこの喋り方で、意外な事をが多いから驚いてる。
「それじゃ、ゲームもお父さんの影響?」
「うん、お父さんの影響。お父さんがパソコンでやってるのを見てやりたくなって、やるようになったんだ~」
「そうなんだ。私は両親が仕事で忙しいから、お父さんと遊べるのは羨ましいな」
「温海ちゃんのご両親は社長さんだか大変だよね~。寂しくない?」
「寂しくないって言ったら、嘘になるわ」
「そうか~、寂しい時はいつでもわたしのおっぱいで慰めてあげるよ~」
夕は笑いながら両手を広げて、おいでのポーズをするが流石にテーブルがあるし
私はまだ食べ終わってないから今回はやめるけど。
でも、夕に抱かれるのはやっぱり好き。
念の為に言っておくけど、おっぱいの為ではなくて心が落ちつくからだからね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます