第1-2話 教室にて

 教室の机で私は頭を抱えてる。

思わず告白?を受け入れてしまったけど、夕の事は何も知らない。

今、わかってる事は同じクラスで、おっぱいが大きくて喜ぶと抱き着く癖があるぐらい。

このクラスにいるって事は成績は上位である。


(しかし、あのおっぱいすごかったな…同じ年とは思えない)


 そう思いながら自分の胸を見るが足元まで遮るものはない。

思わずため息がでたがまだまだ成長のチャンスはあるよね、何事も諦めたらダメよ!


(そういえば夕の席は2つ前だよね)


 今の席順は五十音順だけど、ちょっと声を掛けにくい位置。

私の立場からこっちから話しかけるのはどうするか悩むけど、やめておこう。

どうせすぐ席替えをするのだから。

 わたしは背が小さいのでほぼ強制的に一番前の席となったが残りはくじ引きになる。

女子と男子の列が交互に並ぶので夕が隣になる事はないがせめて後ろになって欲しいと思ったら、何故か夕が隣の席になった。


「何で夕が隣なのよ?」

「わたし、ギリギリでこのクラスに入れたから、先生が~トップの温海ちゃんに教え

てもらうようって事みたいだいよ~」

「ふん、そうなんだ。本来は男子が隣だったのに特別扱いしたら私が余計嫌わるじゃない。全く、担任は余計な事して困るわ」


(担任GJ!)


口では文句言いってるけど、心の中では小躍りするぐらい喜んでた。

ありがとう担任の長岡先生、悪く言ってごめんなさい。

あと、このクラスでトップと言う事は学年1位でもある。


「わたし、このクラスだと~きっとダメな子だと思うから~勉強とそれ以外のいろいろ教えてね」


 色々が何かは気にな太が、あえて聞くのをやめる。


「面倒だけど、担任に言われたら仕方がないわね、私が色々教えてあげる」

「うん」


教える事自体は実は好きだから構わないし、夕が私と一緒に居られる理由ができた。

勉強以外の色々を何を指すのかわからないけど、気にせず勉強を教えてあげないとね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る