日本人が英語を喋れるようにならないのはなぜ?①
日本人は小学校は除いて、中学から高校の6年間で英語の勉強をする。
日本人のほとんどは高校を卒業しているので、ほとんどの日本人は英語を6年間勉強していることになる。
FBIは、英語ネイティブの超エリートの外交官がさまざまな言語を習得するのにかかる時間をカテゴリーに分け、ランキングで表している。
それによれば、日本語だけ、ただ唯一のカテゴリー「+5」に属している。
勿論アメリカ人の、英語話者目線なのだが、ともかく(アメリカからすると)日本語は世界で一番習得に時間がかかる言語であるとされている。
なぜ日本語が一番難しいのか、それには先に軽く触れたように「言語の距離」に深く関係がある。
ランキングを見ればわかるが、言語的に近い言語(英語視点で)である、フランス語、スペイン語などの言語はカテゴリー1に属しており、言語的に遠いモンゴル語などはカテゴリー4であったり、アラビア語や中国語はカテゴリー5。
この事実から、言語体系に差があればあるほど、その言語の習得は難しくなるのではないかという仮説が立てられる。
このランキングを基に考えてみよう。
日本語は英語から最も遠い言語であるとすれば、その逆の英語は日本語からもっとも遠いということである。
つまり、日本語母語話者にとって、英語などのヨーロッパ言語はアメリカ人にとっての日本語学習と同じくらい大変なことであるという予測もできる。
例のランキングによれば、日本語の習得には88週間以上、2200時間以上の勉強が必要だとされている。
毎日3~4時間勉強しても1年以上は余裕でかかる計算になる。
その逆が成り立つのであれば、日本人が英語をマスターするのにかかる時間は2200時間以上となる。
勿論、日本語と英語の難易度が完全に同じかと言えばそうではないが、このランキングは超エリートのアメリカ外交官によるものだということを考慮すれば2200時間という数字をそのまま用いてもさほど問題はないように思う。
ともかく、英語学習は日本人にとって簡単ではないということだ。
それが例え、学校で6年間毎日1~2時間勉強していたとしても、だ。
それほどまでに難しい言語習得を、たかが学校教育を少し改善する程度でマスターできるほどまでにできるだろうか?
否、そんなことはあり得ないと言っていい。
学校教育をいかに改善したところで、フィリピンのように英語縛りでもしなければ不可能に近いだろう。
だが、前に述べたように英語縛りにするのは私は反対であるし、実現はほとんど無理なことである。
つまり、学校での英語教育では無理。
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