第2話 わかってきた世界

あれから一日がたった______俺はここが異世界っていう事は確信した。

ならばここら辺の探索はした方がいいな…つってもだ…あの熊と出くわすとなるとまた撒けるなんて無理。

だが…ここにいても何も始まらない。

「うん…やっぱり探索することにしよう」

そうして俺は、この森の探索を始めた___


あれから…何ヶ月かはわからないが…この森については分かってきた。

「ここにいてから…2、3ヶ月はたったかな」何があったかなぁっと頭の中でドリルのようにフル回転をして思い出してみた。

___1日目___

探索を始めて数時間、案の定あの熊にあった。

俺はふっふーんと仁王立ちをしながら言った「この時がきたか…この技!見せる時が来た!『分身』!」と覚えた魔法、分身を使ってみた。

俺と同じような姿のたぬきがポンッと出てきた。

俺はガッツポーズをしながら言った「よし!出てきたぞ!…さてこっからどうするか…」分身したところでだ二体になっても意味がない!

すると分身のMPか、魔力が足らなくなったのかは知らないが、分身の自分はポンッと跡形もなく消えたのだった

「あのー…戦う相手を間違えましたー…なのでー、その…命だけはなんとかー…」と俺は棒読みで焦りながら言った。

しかし熊は聞く耳など持つはずがなく「グォォォオオ!」と雄叫びを上げたのだった

「うぁぁぁ!」と俺は叫び声を森中に響いたかのような大声を出しながら走った。

最悪だが別の獲物があったのか、熊は別方向へと言った「はぁ…はぁ…無理だな、あれと戦うのは…」と息切れをしながら俺は言った。それから襲われないような葉っぱの中で寝たのだった…

___2日目___

この日は探索していた途中、ある場所を発見した。それは…小屋だ、おんぼろな小屋を発見した。

「お邪魔しまーす…」と誰もいなさそうな感じなのに言いながら入っていく。

そこには割れかけの壺…ギシギシ鳴っている棚…壊れている椅子など様々な物が置いてあった、そして壊れかけた机には古い本があった。

俺は机に乗り、その本を調べた、俺は微妙な顔で

「うーん…これもなんて書いてあるか読めないくらい消えてる…」と読めないくらい白くなっている。

机の引き出しも探してみようかな…と引き出しを開けた。

すると、そこには…魔法書の1ページがあったのだった!

「おぉ!おぉぉー!ようやくだ…もう一つの魔法!小屋にいた人、すいません!」と俺は取ってウッキウキで小屋を出た。

さっそく俺は外に出てまた、水を小屋にあった小壺を持ってきて含んだ物を取ってきた

俺は汗を拭きながら「ふう…つかれた…こういうのってどっかにいけがあるーとかだったらよかったのに…」と愚痴をほざいていたが

「さて!こんかいも多分初歩魔法だと思うが…前の分身が使えるけど…って感じだから、今回は戦えるような魔法だといいなぁ」と仕切り直して見てみたするとそこには「初歩魔法、『スラッシュ』」と書いてあった。

「おぉ!スラッシュって言うことは斬撃出せるのか!いいよ!いいよ!よくあるやつっぽくなってきた!」と元気が出てきた。

さっそく指に水をつけ、魔法のページにその指を押し付けた、するとなんか指から青い光が入ってきて、数秒経つとその光は消えたのだった。

俺はきらきらとしながら言った「これで!使えるのかー…えーっと使い方は…魔法名を言いながら手か、武器などを縦に振る…か」と言って実践をした「よし!行くぞ!『スラッシュ』」と言いながら手を縦に振った、すると光る斬撃が出てきて飛んでいったそして、その斬撃は木にぶつかるとスパン!と木が切れてその斬撃も消えた。

「す…すげぇ!ようやく、使える魔法が出来た!」と大喜びし、わーい、わーいとジャンプをしていた。そのあと俺はまた襲われないような葉っぱの中で寝たのだった。

___3日目___

この日は始めて戦った日だ…

きっかけはそう…「スラッシュも使えるようになったし…モンスターと戦ってみるか!」というひとつの事だった…しかし、いさヘビみたいなやつを目の前にしてみたが…足が超震えていた。

「……やるぞ…」と俺は言うとヘビは「シャァァァァァ!」と俺は威嚇していたが俺は「よし!」とヘビの攻撃を避け、猛ダッシュでヘビみたいなやつの近くへ来て「『スラッシュ』!」と俺は手を縦に振ったすると光る斬撃を出てきてヘビへと飛んだ。

するとヘビは上と下で真っ二つになって倒れた。

「お…おぉ!」と凄い…が怖いなぁ…と俺は思いながら言った。

その後の5.6.7日目…俺はここら辺にいる弱いモンスターに片っ端からスラッシュを使って倒していた。

……まぁ倒せなかったやつもいたけど…そして

___8日目___

「『分身』」と俺は分身の魔法を使い分身の自分を2体ポンッと出した

「1…2…3…4…5…6…7…8!…9」と数えていて9秒になった瞬間分身の自分2体はポンッと消えたのだった

「2体、持続で9秒か…もうちょっとここらへんのモンスターも倒しておかないとな…」

と俺は考えていた。なにをだって?

MPやら魔力やらが消費はどうなっているかということだよ!

以前だが、分身の魔法を使ったとき前よりも消えるまでの時間がちょっとだけ遅くなっていた。

「うーん…あ!もしかしてこれはレベルアップというものがあるのか!?だとしたら!モンスターを倒すと経験値とかが蓄積されてんのかな?さっそくどうなってふのか…ってステータスなんてないんだよ。…仕方がない自力で考えるか」とそのとき言った。

どうするかと考えた結果がこれ。分身の魔法を使って何秒か測る…それでどれだけの魔力やらMPやらかを確かめる。

誤差はあると思うが、これが現状調べる方法だろう。

「よし!そろそろ行こうかな」と俺はまた千切れた魔法の書の探索やモンスターを倒すなどにしに行くためここを離れた。

それから数日経って、モンスターとはスラッシュとかで倒せたり倒せなくて逃げたりなどをして4…5ヶ月はたった…未だに魔法の書の収穫はなし。

しかもだ52日目だったかわからないが例の熊のモンスターに戦った、ダメだった。『スラッシュ』ですら刃が立たずまた逃げてしまった。そして数日で熊のモンスターと戦い…逃げて…戦い…逃げた…

それからも何日か別のモンスターを倒したが、

魔法は未だ、『分身』、『スラッシュ』のみ…

「現実とは残酷なものだな…」と渋々ながら言った。

そして、『分身』は3体呼び出してようやく8秒まで伸びることができた。

まぁ…地道にコツコツとこっからやろうと思っていたすっかり夜になり…凶暴なモンスターたちが暴れている頃だろう…

「早く、安全な所にいかなくちゃな…」と急いて四足歩行で走った。

このたぬきに転生してからだが、四足歩行が歩きやすいということがわかってから逃げる時、こういう夜になって安全な所などに急ぐ時などはよく四足歩行をしている。

すると大きな雄叫びがした。「グォォォォオオ!」という雄叫びがした瞬間俺の背中がびくッと震え上がった。

「急がないとなぁ…」と言って急いで行こうとした時だ横を向くとそこには一人の白髪の少女がその雄叫びを上げていただろうモンスターの前にいた。

モンスターは確実にその少女を襲おうとしている。

少女は剣を持っているが震えている。

俺は少し立ち尽くすした。

「というか、あのモンスター俺が最初にあった熊のやつじゃん!」と俺はあっ!という感じで言ったたしかにあのモンスターは凶暴だった。というか普通の熊よりも変な角めっちゃ生えてるし、爪は鋭い。

「あれは終わりだな…俺でも無理だろうし、お気の毒って感じだなあの少女は…俺は早く逃げ…」まてよ、俺はいつまでそれを続けるんだよ…昔の頃もそうだ。中学の頃だった…いじめてる時、見ているのに助けなかった…その子は不登校になって違う学校に転校した。いろいろでそうなったのは知ってるけどあの時助ければ…もう少しいい方向になったのかなと思っていた。

転生した時だが微かに言った…「もし、チャンスがあれば俺は…」と…助けず、親からは愛情なんてもえず…それなりに生きて…努力をする事を一つもしていなかった…あのからっぽだらけの人生…

「このまま逃げたら今までの人生と変わらない」

チャンスが今ある…俺は振り返って熊のモンスターの方向へ走った。

見ているのに助けないままじゃなにも変われない!

「グォォォォオォ」と熊が襲おうとした時、俺は小石を投げて注意をそらした。

「来いよ!」と俺は立って手を前に出した。

「グォォォォオォォォォオオ」と大きな咆哮を上げて俺へと向かった。

正直、怖い…足もブルブルと震えている。だけど、俺は変わるって決めた…倒して見せる!。

そう思いつつ、「『分身』!」と言って3体ポンッと分身の自分を出して二足歩行で走った。

あいつの攻撃は分かる2回戦って逃げつつ少しは分かってきた。

分身がなくなるまでの時間は8秒…スラッシュは少なくても10ぐらいは魔力を使うと想定する、となると5秒で近づかなきゃいけない…俺の考えた技を発動するために!

熊は鋭い爪で攻撃してきたが、俺はスッと避けて分身も避けた「グォォォォオォォォォオオ」と雄叫びを上げ、地面を拳に叩きドコンドコンとという音がして、俺や分身の自分などに地面が割れて体制を崩させてきた。

「くっ」俺や分身の自分はジャンプして交わしたすると熊のモンスターはそれを待っていたかというのかという位の速さで俺に全速力で走ってきた。

が、「……俺はお前の攻撃を待っていたぜ」と言った

「3…4…」と俺は言った俺は数えていた限界時間5秒!そして熊のモンスターに近づかいた「…今まだ!」そしてできる限りの高度までジャンプし「『スラッシュ』!」と俺と分身の自分は言って手を縦に振って光る斬撃を出す。

光る斬撃は熊のモンスターの頭、腹、足に当たりザシュという音がなった

分身で3人でスラッシュを出す…これが『三烈の斬撃トライドラッシュ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る