第1話 たぬきに転生

俺は、たぬきになっていた

「なんだこれ!?夢か!?…いや夢じゃねぇよな……」と俺は呟いた今俺は森にいるようだがなんでだ……転生するのはよくわからないが、もっとよくわからないのは、なんでたぬきなんだとうことだ……

ん?転生…これは!もしかして!俺、わかるぞこういう転生ものって見たことあるぞ!たしかこうやって指をスワイプするようにして「ステータス表示!」と言った……が何も表示されない。

あれ?ステータスは…もう一度「ステータス表示!」指をスワイプしても表示されない…今度は「ステータスチェック!」とかっこよく言うが…何も表示されない…

俺は大声で「ステータス表示ぃぃぃ!」とやったが……何をやっても表示されない…

あれ…もしかして、ステータス表示されない感じか…

俺はそこら辺の座れるくらいの石に座り考えた。

そもそもだここって本当に異世界か…?あのよく本とかで見たことがある転生して強くてニューゲーム!みたいなあの異世界!?

「いやいやいや絶対ないそもそも見渡す限り森だからわかんないし」と手を横に振りながら言った。

それに転生してたぬきって…………

こういうのって敵モンスターとかに転生して無双するって感じならわかるけど………

と心の中でつぶやいていたその時だった。

突然後ろの草むらから足音がした。

誰だ!?と警戒心を強くした。すると足音が大きくなりこっちに向かってきた足音がしたそしてそこにいたのは……でっかい熊だった。

「な…なんじゃこりやぁ!でかすぎるだろ!」

と大きな声で言った。

たぬきだから大きく見えるが明らかに日本や海外にいそうな熊じゃない、だって角が何本か生えてるし!牙でかって感じだった

「グオオオォオォオ」と熊は大きく咆哮をした。

というか…これはやばい状況だということが脳裏に浮かんだ。

ステータスおろか、スキルすらも魔法も知らん状況でこの熊と戦うというのは分が悪い、というか無理すぎるだろ!

これは、あの手しか無い!と俺は少しニヤけてある態勢をとる。

そして熊が居るところの逆方向に向けて

「逃げろぉぉぉ!」

あんなんに勝てるわけがない逃げるんだぁ!

数分走ったあと熊は見た感じ追って来てなかった。

「ふぅ危なかったぁ…」とため息をして言ったその直後だった急にドンドンドンと足音がと聞こえた。

俺は恐る恐る振り返って見ると……さっきの熊がイノシシの突進かのようなスピードで俺を追ってきていた。

「おいおい、やばい!逃げろぉぉ!」

とダッシュで追ってくる熊から逃げた。

しかし熊のスピードは早く俺が全力でダッシュしているがおいつかれるか追いつかれないかの狭間ぐらいで走っている。

すると一つ曲がっている場所があった、あそこを曲がった瞬間曲がった道の隣の森林に隠ればなら撒けるんじゃないのか…なんて、出来るわけがないと思うが一か八かだ…

うぉお!どうにかなれぇ!と思い曲がった瞬間森林に隠れた。

熊は何処へ行ったか!?とのような感じをして、真っ直ぐ行った。

「ふぅ…なんとかなったぁ」とため息をしながら言った。

あの熊、普通の熊じゃなかったよな…なんか後ろに刺みたいなのあったし。

するとちかくの場所に小屋のような場所があった。なんだあれ?誰もいなさそうな小屋だな警戒しながら行こう、注意されたら逃げる…

「お邪魔しまーす…」俺は小屋に入ったが…うーん、誰もいない…が机に登ってみると本のような物があった。

誰もいないが…うーすみません!この小屋にいた人!

結局持ってきてしまったが…なにが書いてあるんだろうか…

「えーっとどれどれー…分身の魔法…おぉ!」分身の魔法とか強くてニューゲーム感でてきた!

いいよ!いいよ!そういうのいいよぉ!

「たしか最初のページに初歩魔法の発動の仕方っていうの…書いてあったなぁ、あった!」

初歩魔法の発動の仕方:1.使いたい魔法のページを用意します

2.指に水を付ける

3.その指で使いたい魔法のページに押し付ける

これで完了です!あとはその魔法の名前を叫ぶと発動できます!

っと書いてあったが、そんな簡単にできるのか…

「とりあえず、水持ってくるか丁度小屋に器あったし」と言って水を取りに行った……そして

行ってきただが俺は息切れしていた。

「はぁはぁ…なんとか持ってきたぁ…途中変な蛇いたし撒くのも大変だった…でもようやく手に入れたしやるか!」と言った。

まずは水を指につける…と、俺は指に水をつけた。

そして、分身の魔法のページにその指を押し付ける!するとなんか指から青い光が入ってきた。

「おぉ!おぉ!」と歓喜しかしてなかった。

しばらくして光るのをやめた。

「もしかして、これで魔法を発動できるのかぁ!おぉ!よしやるか!」と言って俺は「『分身』!」と言ったするとポンッと本当に分身されていた!ちゃんと同じ動きをする。

「凄い!始めての魔法かぁ!」と言った。

俺は喜びながら「よし!あの本から沢山の魔法を覚えて最強に!…」と言った後だった「……ってあれ?、分身の魔法以外…全部焦げててなくなっている!」そう…分身の魔法以外全部焦げており、使い物にもならなかった!

そして俺は振り返ると分身の自分がいなくなっているのだった。

「もしかしてこの分身の魔法…何秒ぐらいしかできないのか!?」と思ったが、俺はもしかして魔力とかMPとかが少ないからこうなっているのか?と思ったがそれを見る手段などなかった。

俺の強くてニューゲーム、俺ツエェ!の夢は儚く散ったのだった…

「くっそぉぉぉぉ!!」と誰もいない森林の中、叫んで言った

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