転生たぬき

ホタテボッチ

序章

その時は昼ぐらいの時間だった、あるきながら話しながらスマホをいじってる人やだるそうに歩いている人などかなり混み合っていた。

俺は今日半額の商品を買った所だった、「よし!こんぐらいでいいかな」と俺は満足げに言った、それにしても今日が半額でよかったぁと実感している。じゃなきゃ2000円もする牛肉は買えてないだろうと思うなと、さて…ここで道草食う前に帰ろうと思い俺は帰ろうと道を歩いた。

俺の名前は奏田浩文、大学1年生

至って普通のゲーム好き、だが…両親は子供の頃に離婚、そのあと母との生活になったが高校の頃それが嫌になり勉強をし、大学までやっと入り一人暮らしをしてゲー厶やら勉強を家に帰ってからして、友達もできてまあまあな生活をしていた。

まあ何故か胸にぽかんと空いているような気持ちがあるという点を除けば……俺はため息しながら歩いた。

するとどこからか声がした「おーい奏田ー!」と俺からしたら聞き覚えのある声が聞こえた振り返るとそこには俺の友達の石井拓也がいた「どうした?拓也?」と俺が質問をすると拓也は自慢そうに「ふふん今日、俺ようやく終わりそうなんだよあのゲームを!」と言った俺は一瞬分からなかったが、すぐに納得した…拓也はあるRPGゲームの縛りをしながらやっている。

それは仲間をパーティに入れず主人公一人でやりながら、武器をドロップ品のみしか装備しないという縛りだ。

それをラスボス戦前まで行ったのだ「奏田もどうだ?見ないか?最後の戦いをさ!」とまたもや自慢そうに言った、「あーごめん、今日用事があった」と俺は言った。もちろん俺も見たいけど、今日はたしか昼から家に親がいないから、夕食を作らないといけないからだ。

「そっかぁ…じゃあ俺一人でやろうかなー」と言って帰って行った、俺はそのあと帰ろうと歩いていると誰かが「まってよー拓也」と言って走っていたあの子はたしか南木理紗、拓也の彼女だ。

ある時だったが、俺が居るところでイチャつくなんてことがあった…俺はその時、涙を心の中で流した気がする。

はぁ…まったく拓也いいよなぁ彼女がいて、俺なんか未だ告白なんてされてないよ…とため息を吐きながら呟いて家の方向へ歩いた。

しばらくしたその時だった奥から悲鳴が聞こえた「キャーーひったくりよぉ!」と俺は振り返ると歩道でバイクを走っているという明らかに交通無視なやつが叫んだ人のバックを持っている、するとバイクは凄いスピードで真っ直ぐに駆け抜ける、がしかしその奥には誰かがいた。

あれは…「理紗!?」俺はそう呟いた、拓也と一緒に帰ったんじゃないのか!?、しかしバイクは止まることも避けることもしない、まさかひき逃げするつもりか!?そんなこと…させるかよぉ!「危ない!!」俺は走ってその奏田を庇った。

俺はバイクに跳ねられ、高く吹っ飛んだその間スローモーションになっているような感覚になった…

これが死ぬ瞬間か……

なんだよ…俺の人生ここで終わりかよ……思えば何も変わりもない人生だったなぁ…

「大丈夫かい?君?」

「はい…でも…奏田さんが……この人が…私を庇って……」と何やら喋っていることと悲鳴しか聞こえない……

もう痛みがない…俺……死ぬのか…なんだよ人が死ぬ時ってこんなにあっさりなんだな……でも…結局、からっぽだらけの人生…変えられなかったなぁ…次…チャンスがあるとしたら………俺は……―――


あれ?俺はどうなったんだ?たしかひったくりしたバイクに跳ねられて……目を開けれる…か?

とりあえず目を開け状況を整理した。

とはいえここはどこだ?どうやら俺は森にいるっぽい、救急車とかではなくだ。

捨てられた…という変な考えはなさそうだよな……

そうこう言ってるうちに喉が乾いてきたな、俺は近くに湖がないか周りをみた。

するとあそこに湖が運良くあった、よし…これで水が飲め……って「えぇ!?」俺はびっくりして声をだした…今一つあることを知った。

その一つとは、俺は……俺は…

「たぬきになってるぅぅぅぅぅ!!」

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