第5話
愛宮視点 (田中)
私は、新しい人を狙うことにした。
狩物の先輩は時々ギザのセリフ以外は、金は多いし、都合よくあってくれるし、勉強も教えてくれる。まぁ次は狩物の先輩のようには期待しないでおこう。
次は誰にしようかな、
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私はクラスメイトに良い顔をしながら、色んな人の情報を探した。
そして、私は次々と、お金を奪っては騙し続けた。
私は完全に調子に乗りにのり過ぎた。
ボッチだって、集まれば集団になる。集団になると信頼度も増えるし、何より友達だと思っていた多くの人は友達ではなかった。
私は可愛すぎたし、性格が悪すぎた。私も反対の立場になったら、確かに嫉妬して嫌いになる。
それからはクラスから嫌がらせされる日々が続いた。物は壊されて、下駄箱には嫌がらせをされて、ペンキを落とされて、私は完全にボッチになった。
誰も話しをしてくれない日々、ただ何もせずゆっくりすることも出来ない気が抜けない時間
されてから分かる。虐められる人はこんなに辛いんだと。
だけど、私はもう戻れる立場じゃない。
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ある日、私の下駄箱の中に、変な袋が入ってた。
その袋の中には、
何これ?
札束??
数えたら、50万入ってる。
本当に何これ?一体何処から。
紙が入っていた。
これが最後の貸しだよ。
とりあえず、これを使って借りた人に金を返してきな。
一応先輩の一輝より
そして、もう一つステッカーが入ってた。
知らないキャラクター、裏を見るとトーテムと書いてある。
ハチマキをして、頑張れと書いてある。
こんな大金返す訳ないじゃん。
一輝先輩は私が一番金を奪い取った先輩。彼だけだった10万を超えたのは、
本当に、本当に馬鹿な先輩だよ。
「ごめんなさい!これ借りたお金です!」
私は金を返して、必死に謝った。私は完全には元の立場に戻らなかったけど、嫌がらせは段々と減った。ちゃんとやったことを謝れる人間と認識してもらえた見たいだ。あと可愛いから、私のことを嫌いなままで居られないんだろう。
友達だと思ってた人達の関係は戻らなかったけど、前まではインキャでつまらそうと思ってた人達に話すことができた。
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