南宮愛奈(なんぐう あいな)の日記 その15
●三月二十五日
救急車のサイレンの音が耳から離れませんわ。
ずっと耳の中で鳴いているんですもの。
その事をあの女性に言うと、苦笑しながら傘を返してくれましたわ。
ああ、このサイレン、いつ鳴り止むのかしら?
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