童貞がピンクサロンに初めて挑んだ記念すべき日

一般男性です。

第1話

 ドアを開ければ、まるでクラブを想像させるような店内のBGMと、自分よりもガタイがよくて、10センチほど背の高い強面のな男性定員が「いらっしゃいませ」と不機嫌そうな声音で俺を出迎えた。


 俺はこの日、初めてピンサロに挑んだ。


 「すいません。いまからですと30分待ちになりますね」

 どうやら先客がいたようだった。

 この日、俺は店に赴く前にHPを見たのだが、その時間に在籍している嬢は1人。

 その事実を知っていた俺はこの時、ここを選んで失敗したんじゃないかと思いながら6,000円を支払った。

 時期が時期のため、感染対策を理由に店内での待機はできなかった。

 そのため、外のスーパーで軽い買い物をした。

 軽く時間を潰して、予約した時間の5分前に入店。

 先程の男性定員に、席を案内せれ着席。

 大きな音のBGMが、俺のBPMを刺激する。

 5分ほど待機して、Yシャツ一枚しか来ていない(ブラとパンツは着衣している)の小柄で可愛らしい女の子が片手にお茶を持って現れた。

 「こんにちはぁー」

 「どうもーはじめましてー」

 女の子の気さくな挨拶に、条件反射で敬語の挨拶を決める。

 自分はピンサロに来るのが初めてであることを彼女に告げて、プレイを開始。

 そこから自分が発した言葉はあまり覚えていないため、申し訳ないがプレイ中の会話は省かせてもらう。

 最初は隣に座り手を繋ぐ。

 そこから自分はキスをねだり、フレンチキス。

 そこからは、おっぱいや陰部のタッチそして、フェラチオを堪能させてもらった。

 いつも刺激強めのオナニーをしていたため、中々いけずに数分がたつ。

 この時、自分が情けない声音で「激しくして」とねだっていたことを印象深く覚えている。

 結果は、無事口内射精ができたため、ホッとした。

 「最近オナニーし過ぎたせいかなかなかイけなかったわ。ごめんね」

 俺がそういうと彼女は、「だと思った」と、まるで全てお見通しだったかのように答えた。

 「刺激強すぎるオナニーしたらそうなるからねー」

 「控えときます」

 「アハハハハ」

 彼女がおしぼりで俺の体を拭き取ってもらいながら軽く談笑した。 

 「名刺いる」

 その彼女の問いに自分はほしいと答えたので、彼女は席を立った。

 自分は待ち時間に時間を確認すると終了の10分前だった。思わず小声で「危な」と呟く。

 その後、彼女が帰って来ておまちかねの名刺をいただいた。

 どうやらこの名刺はクーポン券になるらしく、自分は「ありがとう」と感謝の言葉を贈った。

 そして彼女はアメと取り出し、「アメ食べる」と問いかける。

 自分は好き嫌いが多いため何味か尋ねた。

 「何味」

 「んーレモン」

 「いけるかなー」

 「ダイジョブだよ」

 そう言って彼女は、俺がビミョーに好きじゃないアメの袋を開けて、唇で加えると、そのまま俺の唇に運んだ。

 味はとてもいい。

 例えるなら、初恋の味とでも言っておこう。

 その後は軽く談笑して終了の時間を迎えた。

 帰りは彼女に見送ってもらった。

 「ありがとうございました。ありがとうございました。」

 自分は彼女と男性定員に頭を下げ店を出た。

 

 不覚にも来月も行きたいて思ってしまった。

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童貞がピンクサロンに初めて挑んだ記念すべき日 一般男性です。 @DAN3

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