第2話

「オマエは何者だっ」


いやこっちが聞きたいんですけど。


クリームみたいな白い滑らかな肌にミルクココアのような色の髪、おだんごと鈴が二つ乗っている。

白いワンピースに黄色の花が散りばめられた可愛いデザインだ。ここにもデザイナーみたいな仕事はあるのか?地球と同じ感じなのか?


「聞いてんのか⁉︎」


飛んでいるが…羽はなさそう。


「聞いてんのかって!」


うるさいやつだなコイツは…


「ボクの名前はサイラだっ!」


「サイラ」 どこかで聞いたような…


「僕の名前は…更紗樹 奏多だ。」


サイラは少し驚いた様子で僕を質問攻めにしてきた。


「オマエってどこからきたんだ?」

「オマエはホントは王宮で召喚されたんだぞ?どうしてここにいるんだ?」

「オマエってもしかして転生者か⁉︎ ボク初めて見たぞ!」

「転生者ってことは前世があるんだよな!聞かせてくれないか?」

「転生する前の職業ってなんだったんだ?」

「オマエは結局なにをしてたんだ?」


うるせえ。ゆっくり喋れよ。

サイラの質問は止まらない。

僕は今どんな顔をしているのだろう。きっと真っ青だろう。


「とにかくっ王都に行こうぜ!」

サイラはあった時と全然違う。あんなに警戒してたくせに。

でもこんなところにいても仕方ない。

サイラの催促に耳を閉じて歩いた。

「サイラって一体…」

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