第18回 松本人志さん騒動を語るDaiGoさんの動画を見て思うこと
松本人志さんに関する性的スキャンダルが週刊文春で報じられ、大きな反響を呼んでいます。
この件について、メンタリストDaiGoさんがアップした動画を視聴して、思ったことを書きます。
前提として、私はDaiGoさんの情報発信を楽しみにしていて、YouTubeのチャンネル登録をしていますし、著書も何冊も読んでいます。
なので、彼のマスコミ嫌いはよく知っています。
また、以前にも書きましたが、有名人はマスコミに狙われる立場なので、マスコミのことを大嫌いになるのは当然だとも思っています。
今回の週刊誌をディスるような動画の内容も、おおむね正しいと思います。
ただ今回の動画だけでなく、「週刊誌は嘘ばかり」「週刊誌は完全に悪」という彼の発言は、週刊誌でライターをしている私にとっては、少し悲しくなる言葉です。
まず、共感する部分から。
彼は、「尾ひれをつける」というような発言をしていますが、全くその通りだし、週刊誌の中で働いている私も、それを残念に思うことがあります。
たとえば、「●●さんをよく知る知人」のように、匿名のコメントがあります。
これは、本当に名前を出せない「近い人物」が語っていることもありますが、コメントを捏造している場合もあります。
その記事をおもしろくしたいということで「盛っている」「尾ひれをつけている」コメントです。
ときには編集者が先にコメントを作っていて、「このコメントを言ってくれる文化人を2時間以内に探して!」という依頼があったりもします。
記事が先に出来上がっているのです。
昔はこんな依頼も受けていましたが、今は断っています。
こういう記事は基本的に、誰も得をしないと思うからです。
少し擁護すると、こういう場合も根幹の記事の内容は捏造しているわけではありません。
ただネタとして弱いので、話を盛っておもしろくしようとしたり、有識者のコメントで説得力を持たせようとするわけです。
ですので、「週刊誌は嘘ばかり」は言い過ぎだと思うのです。
全ての雑誌を知っているわけではありませんが、基本的にはしっかりと裏取りをしてから記事にしています。
また、DaiGoさんは「週刊誌はスポンサーのネガティブ情報は書かない」という内容を言っていました。
それはそのとおり。
スポンサーの悪口など絶対に書きません。
週刊誌は出すほど赤字になると言われるくらい、部数が落ちています。
それでも踏ん張っていられるのは、もちろん内容も頑張っていますが、スポンサーのおかげです。
おそらく、どの雑誌も10年前よりPR記事(広告)のページが増えていると思います。
スポンサーになってもらうのも大変で、以前、交渉に編集長自らが足を運んでいる姿を見て、色々な思いがよぎりました……。
スポンサーはもちろん、仲のいい芸能事務所のスキャンダルも書きません。
持ちつ持たれつです。
私はそれでいいと思うのです。
だって、週刊誌は1つではありません。
たとえば、ヨシモトさんと仲のいい雑誌もあれば、そうでもない雑誌もあります。そちらの雑誌がスキャンダルを書けばいいだけです。
新聞も右寄りと左寄りがあり、みなさん承知の上で選んでいると思います。
1紙では偏るから、2紙ほど読んでバランスを取っている人もいらっしゃるかもしれません。
雑誌も同じことで、それぞれ特徴があります。
あと気になった話題は、「ホテルの出をタイミングよく撮れるのはリークだから」というようなことも話していました。
それもあるのですが、芸能記者やカメラマンが必死に情報を集め、追跡し、張り込んで、決定的瞬間を撮っていることもあるのは、知っていただきたい事実です。
「それって迷惑行為じゃね?」「プライベートを暴いて何が楽しいの?」
確かに、そこは反論の余地がありません。
パパラッチの由来は「うるさい虫」ですから、そもそも疎まれる仕事です。
芸能スキャンダルは「迷惑行為」でしょうが、今話題の「政治資金パーティーのキックバック不記載」問題は、よくやった! という情報ではないでしょうか。
(これは週刊誌ではなく、新聞のお手柄ですが……)
テレビでは追えない情報をじっくり調べて報じることができるのも、週刊誌の強みだと思います。
ですので、「週刊誌は完全に悪」というのも、違うなと思いました。
たとえば、テレビでは放送できなかった、新型コロナワクチンの問題。
いまでは一部のテレビは報道していますが、週刊誌は早かった。
ワクチン問題を書くと、(こんな小さなブログ記事でも)炎上しそうなので触れませんでしたが、伝えたいこともありますし、そろそろ大丈夫でしょうか……。
近日中に、新型コロナワクチンについて思うことを書きたいと思います。
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