第17回 芸能人が通うイタリアン

クリスマスはいかがお過ごしでしたでしょうか。

あと数日で2023年が終わります。

1年なんて、あっという間ですね。


さて、今回も小説『パパラッチ』にまつわる裏話を書きます。

(1月まで続きます。よろしければお付き合いください)


こちらのページ↓に芸能人が通うイタリアンが出てきます。この店もモデルがあります。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667813140300/episodes/16817330667815218495


有名店なので名前を出しても問題ないかもしれませんが、一応控えます。


「港区 芸能人 行きつけ イタリアン」と検索して、いくつかヒットする中の1つです。


行けば芸能人が1人2人は見つかると言われている店でした。

実際、市村正親さんと篠原涼子さんご夫妻(当時)を時々お見かけしました。ご近所だったのでしょうね。


お高い店でしたが、編集者に月に2回まで通っていいと言われていました。

……ですが、行きませんでした。


そんなに経費を使ってネタを取れなかったら、胃に穴が開きますから!


エース記者が「結果を出せばいいのよ」と高級ワインをカパパーっとあけている姿を見て、こういう人たちの世界なんだなと、自分の器の小ささを実感したものです。


そういえば、私は猛暑日でも、雨が降っても雪が降っても、ターゲットの家の前に張り込んでいましたが、エース記者はタクシーに乗って快適な環境で張り込んでいました。


止まっていても、タクシーのメーターは上がっていきます。

もちろん経費です。

私にはその発想がなかったので驚きましたが、知っても真似できませんでした。

ネタが取れない弱々記者の宿命です。ううう(涙)。


(出版社の経費なので私の懐は痛みませんが、貧乏性なので大金を使うのに抵抗があるのです)


話を戻しまして。

さきほどの有名レストランに行くと、偶然、知人が給仕として働いていました。


これはありがたいと芸能ネタを提供してほしいと協力をお願いしたのですが、断られてしまいました。

おしゃべりで性格も軽い感じの男性だったので、断られて驚いたのですが、仕事に関しては真摯なんだなと諦めました。


のですが。

エース記者にその話をしたところ、まさに小説のような手で知人給仕を懐柔して、まんまとネタ元にしていました。


しゃべるんかい!


……なんてことを思い出しながら書いたシーンでございました。

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