第6回 森村誠一さんに取材した時のこと

2015年7月。

ちょうど8年前に森村誠一さんに取材しました。

テーマは『作家活動と熊谷空襲』。


戦争経験者に直接、当時のリアルな体験談を聞く機会は少ないため、話にのめり込みました。

森村さんの言葉から、戦争を繰り返してはならないという強い思いが伝わってきました。

なんて理不尽で残酷な時代だったのでしょうか。


夏になると「戦争と平和」についての特番が増えます。

戦争を風化させないよう、この時期だけでも思いをはせたいと思います。


――森村さんご自身のお話です。

大御所作家さんとあって緊張したのですが、会ってみると、とてもチャーミングな方でした。


森村さんのご自宅に伺うと、通された部屋の壁には、写真がたくさん貼られていました。

取材に来た記者や編集者たちと、記念に写真を撮るのだそうです。

私たちとも撮影しました。

あの写真は、今も貼られているのでしょうか。


取材が終わると雑談をする時間もくださり、メロンを振る舞ってくださいました。

訪問先でフルーツをいただいたのは初めてで、印象に残っています。

冷たくて甘くておいしかった。


午前中は執筆時間にあてるといい、毎日喫茶店に出かけていました。

当時、森村さんは82歳。作家として現役バリバリです。


そして、最期まで現役だった森村さん。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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