絶対正義
とりあえず殴っちゃダメだよね
じゃあ殴られたらどうするんだ
だからその時点で正義と悪の話ではなくなる
例えばあなたの恋人が殺されたとして
彼は彼の正義の下に殺したのだから仕方がない、
とはならないよね
あなたはあなたの正義の下、彼を殺すのだろう
それは互いの正義のぶつかり合い
でも人間社会っていうのは何がより道理であるか、を
見極めなければならないんだ
”俺が正義“
”正義の反対は悪ではなく別の正義“
”人間が最も残酷になるのは、自分を正義だと思った時“
そして次のステップへ
”人間として絶対に守らねばならない領域がある“
人の嫌がることはしない、とかね
それは絶対に守らねばならない領域
そのはずなのに僕らは争い合う
でもそれは正義と正義の闘いなどではないはずなんだ
あるいはその次のステップがあるのかもしれない
僕らは長い階段を上り続けている途中
いつか終わりが来るのか、それとも自分たちで終えるのか
いずれにせよ僕らはまだ歩いている最中なのだ
だけどいつか歩みを止められたとして
それを平和とは呼ばないと思う
歩みを止めてしまうなら
僕らはたぶん、滅びの時までいつまでも歩み続ける
それでも、次へ、次へと、
”次“へと進んで行けたなら
いつか誰かが辿り着くかもしれない
世界の中心へ
その時、世界が、正義が、人間が
どんな風になっていくのか
あるいは、その可能性を想うことこそが
絶対正義なのかもしれない
俺は、のんびり生きていけたら
それが一番なんだけどね……
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