必勝法

ドラマやニュースを見てて思うのは

彼らは“この人が犯人ではない可能性“を

考えないものなのかしら

取り調べの話


推定無罪はどこへやら

有罪率ほぼ百パーセント

当然冤罪も起きまくり

無実の人が殺される


それで彼らはそこで反省なり内省なり

しないものなのかしら

ていうかしちゃいけないものなのかしら

まあ仕事っちゅうのはそういうもんか


それが”仕事“なら人はいくらでも残酷になれるし

愚かになれる

何も取り調べに限った話じゃない

世の中がそんなもんなんだから自動的現象さ


自分の将来のために

会社の未来のために

世界の平和のために

そう正義のためなら人はとってもバカになる

そのためには多少の犠牲は仕方がない、

と思えれば思えるほど犠牲を作るのに躊躇はなくなる


相手にも何か言い分があるんじゃないか

自分にも何か問題があるんじゃないか

戦いはそう理解した時、

負ける


自分は絶対に正しい、と、

そう信じきらなければ、戦いには勝てない

たとえそれが間違っていたとしても

あるいはそれが間違っていると、

そうわかりきっていたとしても


目の前に絶対に勝たなければならない戦いがあるのなら

勝たなければ

どんな汚い手を使ってでも


敵は恐らく全力で攻めてくるだろう

こっちはこっちで対抗策を練らねばならぬ

”自分が間違っているかもしれない可能性“など考えてはならない

勝負に負けるから

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