第23話
彼らから見れば、私の方が宇宙人と言う事になるのだろうけど、どうにもセンスのズレを感じる。
発せられる言葉は彼らにとっては、軽いブラックユーモアなのだろうが被験体となるであろう私にとってはクセが強過ぎる。
「わ、私はこれから何をされるんだ。無事に返してくれるんだろうな。出来る限りの、、、」
するとマダムが破顔しながら私の言葉を遮って言った。
「本当に猪木さんは面白い方ね。さっきお伝えしました様に、ちょっとだけ身体の検査をさせて頂くだけだから心配しないで大丈夫よ。むしろこの星の言葉で言えば〈恍惚感〉を味わう事になると思うわ。貴方、屈強な身体に純情な心、そして少し臆病な所がとてもチャーミングよ。私、本当に好きになりそう、、、」
「マダム!おふざけもそれ位にしておけ!」
ケンが少し強めに嗜めた。
「そうやって何時も何処でも所構わず男をたぶらかすから、俺達が尻拭いに追われてるんだぜ」
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