第22話

マダムとケンは俗に言う宇宙人なのだろうか。彼らの不思議な力は、この星ではありえない。

私は自分の足が震えるのを感じた。

宇宙船の中で、私は身体の中を弄くられ、人体改造をされるのかもしれない。

私の恐怖を無視するように、船の一部分が発光し、入口らしきものが見えた。怖気付く私を見て、ケンが笑い声をたてた。

「七哉。お前も俺みたいに犬の姿にしてやろうか」

私は、無言でぶるぶると首を横に振る。

「ケン、七哉さんは猫派なのよ」

マダムがとぼけたように言う。

困り果てた私にケンが擦り寄った。

「大丈夫だ。お前の思っていることにはならねぇよ。……多分だけど」

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