第16話
私はマダムの顔を近くで見て、とても驚いた。マダムの顔は亡くなった私の祖母にそっくりだった。ケンが私に擦り寄った。どうやら、心配するなといいたいらしい。
「マダム。本部の指示はどうだ。はやく報告に行ったのは助かったが、放ったらかしとはまいったぜ」
「まあ、いつものことじゃない。⭐︎✴︎✳︎はいつも何とかしてくれるでしょ」
ケンにむかって微笑むマダムは低く優しい声をしていた。
「本部は、奴を危険因子Vとして対策を進めるつもりよ。奴は、もうすでに卵を産みつけたかもしれない。私たちは、卵が孵る前に、その宿主を探さないと」
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