第13話
ケンは饒舌をふるい続けるのだが、私には中身が少しも入って来ない。異形の化け物を手懐ける仕事って一体全体何なのだ?
黙り込んでしまった私を見かねてか、ケンは落ち着いた声色でこう言った。
「あんた、俺がこんな姿だからって、どうも話辛いんじゃないのか?この世界では、犬を相手に語り合うってのは奇妙な事だからな。この姿はあくまで任務用の借物なんだぜ、お好みとあらばどんな形にでも変わる事は出来るのさ」
次の瞬間、コリーの姿はかき消えて、まるで鏡に映った自分自身を眺めているかの様に、私と瓜二つの男が目の前に立っていた。
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