第3話
桜はまだその美しさをまだ保ちながらやわらかい風に吹かれゆらゆら揺れている頃。
俺が彼女、
俺はまだ新学年に慣れていない新鮮な気持ちとドキドキした気持ちで教室に入った。
探しているのはもちろん七宮だ。しかし七宮の席を見ても荷物ひとつすら見当たらないためどうやらまだ彼女は登校してきていないようだ。
仕方ない…ここはラブコメでも読んで恋愛練習しとくか。とオタク特有のラブコメの恋愛が実在すると思っていることはさておき…
10分くらい経っただろうか。ラノベがちょうどいいシーンで辞め時が分からなくって来ているその時肩を2回トントンッと叩かれた。条件反射で振り返り後ろにいる人物を確かめた。そこには
「よお
ビックリマークがついてるがめちゃくちゃ怖い。
「おはよう
日本人特性が発動し、
確かに昨日のことはほぼ俺に非があると言っても過言ではないが少しばかり怒りすぎではないかと正直なところ思う。
「昨日のこと覚えてるよね…?」
「ああ。昨日は忙しかったんだ。申し訳ないとは思っている」
本当に思っている。友達として会話はするべきだろう。
「お前が忙しいだ~?」
「そうなんだよ」
「ふーん…」
正彦は少し考えた後に顔を変えた。
「詳しく聞かせてもらおうか」
先程まで完全に怒っていた表情はがらりと変わり、いつもの笑顔の正彦に戻った…いや待て。笑顔というよりはこれは…完全にニヤついている。
「一目惚れでもしないとお前が忙しくなるなんてこと…ないよな?」
正彦は俺に向かってとても友達とは思えない酷いことを言ってきた。
流石に失礼すぎるだろ。と思うと同時に心の中ではありえないほど焦っていた。
図星をつかれたがなんとか俺は顔に出さないように必死に偽りの表情、至って冷静を装って答える。
「クソ失礼なやつだな。親戚の葬式が急遽あって近くだったから…」
俺の嘘で勝手に死んだことにされるおっちゃん。
ごめんよおっちゃんいつもありがとう…(泣)
そんなとってつけたような嘘(本当にとってつけた)を述べた俺に正彦は縮こまった。なんて人を簡単に信用するやつなんだ…
「ごめん不謹慎だったよな。以後気を付けるよ」
「めちゃくちゃ遠い親戚だしそんなに関わりもなかったから大丈夫だ。俺も悪かったよ昨日はあんな感じの態度とってごめんな」
その誠実な謝罪に俺は罪悪感からまた程度を和らげる嘘をつく。
とりあえず正彦と仲直りできたことは良かったと言える。
「じゃあ謝罪と言ってはなんだが午後一緒に
「わかった。性格のいいお前なら
そんな話をしている間にホームルームが始まろうとしていた。
俺は思い出したかのようにしてすぐ彼女の席を見た。
しかしそこにはまだ何もない。
おいおい授業初日から遅刻か~?と思ったがデザートは最後に食べるタイプだ。
楽しいことも後にあった方がいいでしょ!
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おはようございます。いぬまんまです。
第3話でございます。あまり切りのいいところではありませんが次回更新予定の4話としっかりつながっておりますのでご安心を!
これからもどんどん更新していく予定なので是非とも応援よろしくお願いします。
(もしかしたら予定していたよりも話が長くなる可能性大です)
ではここまで読んでいただきありがとうございます。
皆様今日も良い1日をお過ごしください!
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