作品ができるまでの流れ②エピソード先行型


 お次は、エピソード先行型。

 これはキャラクター先行型とは違って、「こういうエピソードが書きたい」から始まります。


 つまりオチが最初から決まってます。

 キャラクターより何より、何よりオチ、もしくは書き出しだけ先に思いつくパターンです。


 短編『乙女ゲーの世界に転生したけど、イケメンが1人もいないのはバグですか?』( https://kakuyomu.jp/works/16816700428880232357 )を例にあげますね。

 あ、またイケメンか……まぁ、好きだから仕方がない。うん。



 ※以下完全にネタバレです。









「悪役令嬢と見せかけて、SFにしよう」


 これです。


 前にも書きましたが、私はゲームに触れてこなかったので、いわゆるなろう系が書けないです。

 なので、当然、悪役令嬢ものも書けません。

 じゃぁ、そう見せかけて、全然別の話にしてやろう。

 そうさ、読者の予想なんて、裏切ってなんぼや!!


 ということで、ジャンルを知らずに読んだ方は多分、確認したはずです。

 これSFじゃん。

 っていうか、ある意味ホラーじゃね?


 どんでん返し、考えるの楽しいんですよね。

 思いついた時の優越感が半端ない。

「やってやったぜ! えへへ!!」感。


 オチを考えて、そこにつながるように合わせてキャラクターを考える。

 そして、書く。

 ただそれだけです。


 できるだけ読み始めと読み終わりで、全く違う話になっているように作っています。

 だって、その方が読んでいて楽しくないですか?

「てめぇ……やりやがったな!!」って、思って欲しいんです。


 これに関しては、本当にアイディア勝負でして……これを長編でやるのはちょっと大変。

 なので短編〜中編くらいでサクッと読める作品には有効な手段かなーと思ってます。


 最近書いた短編ホラー「たたた」( https://kakuyomu.jp/works/16817330656138908818 )もまさにこれですね。

 まぁ、これは最初の2話まで思いついて、オチは後から思いついたのですけど……


 読んだ後に「ええええっ!?」ってなってもらうどんでん返し系は、エピソード先行型が多いです。



 キャラクター先行型でもエピソード先行型でもどちらでもそうなんですが、プロットは基本書きません。

 キャラ設定と、これだけは書きたいという部分だけ押さえて、あとは間を書きながら埋めているという感じです。

 たまに逸れたりしますが、軌道修正しますし、逸れた方が面白い場合はそっちにいきます。


 ただ、常に意識しているのはです。

 個性ってなんだろうって考えるんですが、やっぱり「見た目は子供。頭脳は大人」とか「教室では地味なのに実はピアスだらけで刺青も入ってる」とか、そういうギャップが大事だと思ってます。

 どれだけ意外性を出せるか、が大事だと思います。


 まぁ、これだけ考えても、読まれなかったら意味がないので、こうして足掻いているのですが……

 あくまで私流なので、ご参考までに。


 また、「これについて書いて欲しい」なんてリクエストがあれば、感想コメントでもツイッターでもいいので送ってきてくださいね。

 では、また次回!


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