私、小学生。趣味は人間観察。
生意気なガキンチョでした。
趣味を聞かれて、人間観察と答える小学生……それが私。
でもこれね、理由がちゃんとあるんです。
名探偵になりたかったんだ。
ええ、コナンの見過ぎです。
だって、あいつ手の傷とか、日焼けの痕とか観ただけで職業当てたりするんですよ?
かっこよくないですか?
出来るようになりたいと思うじゃないですか。
だって、名探偵になりたかったんだもん。
コナンくんになりたかったんだもん。
さすがに名探偵にはなれませんでしたが、その時の趣味がこうじて、大人になってから役にたつことがありました。
それは、主に二つです。
「あれ」「これ」「それ」「こういうの」
雑貨屋で働いてた時、お客さんが商品名を言わない……というか、口から出てこない。
名前がわかってなくて、「昨日テレビでやってたアレどこにあるの?」とか、「〇〇するとき使うやつ!」などの、めちゃくちゃ少ないヒントから、何を探してるか当てる能力です。
何の話をしているのか、分かるんですよ。
なので、すぐ商品の案内が出来る。
何を聞いても、ずっと「このくらいの……」しか言わない、サイズ感を手で現すこのくらいおじいさん、という強敵が現れた時はさすがに困りましたけど……
空気を読む能力に長けてるんですよね、何を望んでるのか、何が言いたいのか何となくわかる。
うちの父が「あれ」「それ」ばっかりいうタイプだから日頃から鍛えられたっていうのもありますけど、少ないワードからそれが何か導き出すのが得意なんですよ。
だから、ワードウルフとかで私が狼になると、市民側の答えが何か気づくの早いので、勝率は高めです。
もう一つは、面接官。
一応店長やってたので、採用面接は私がするんですけど、だいたい私が落とした人は、後から変な人だった事が判明します。
「前にその人が働いてた職場に知り合いがいる!」というパートさんから、他の従業員と揉めてた事があるとか、癖の強い人だった……なんてことがありました。
「採用しなくて正解だったね! さすが店長!」
「なんでわかるの!?」
と、何度言われたことか……。
そういう人を見る目は、趣味が人間観察だったことが活かされてるんじゃぁないかと。
人を観察する癖はまだ抜け切れてないので、これも創作に活かせればなぁとか思ったりしています。
あとは、イラストを見ると、どんな人かもわかります。
プロの方はどうとでも書けるので、当たらないんですが、プロほどではないよって人の絵ですね。
右利きだとか左利きだとか、大体何歳ぐらいだとか。
男か女かとか。
大事なのは、よく観察する事だよ、ワトソン君。
それとおそらく私はHSP————それも非HSS型HSP。
なので、生まれつき敏感。
相手が何を考えているか読むのが得意なようです。
その分、気疲れ、人疲れをするので、多くの人と接する職業は向いていないみたいで……
自分では気づいていなかったけど、結構無理して接客業をしていたんだなって、今では思います。
だから毎日あんなに疲れたんだって……
でも生きて行くためには、人との関わり、どうしても必要なんですよね。
できればずっと部屋の中で、自分の世界にいたいけど、なかなか難しい。
もっと楽に人生を楽しめたらいいのになぁ……と思う今日この頃です。
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