偽り

舘夢ゆき

偽り

「はぁ……つまらんな…」

 朝日を見ながら我は思う。平日とは本当に恐ろしい。人々の体力を等しく0にしてしまうのだから。

 下民が我の横を通る。下民の分際で…

 草むらから下等生物――世間が「猫」と呼ぶ生物が車道を駆ける。

 さて、学校ダンジョンが近づいてきたな。



 中学校の門を抜けて、遥斗はるとは一言も言葉を発さずに教室に向かった。

 


「あ!中二病が来たぞ〜!」

 真っ先に男子が口を開く。

 学校ダンジョンに入るとまずこれだ。馬鹿なヤツらめ……いつか魔術を習得した時、終わりなき眠りに誘ってやろう。

「意味ねぇよ!どうせ無視すんだから!ビビってんだろ。それか、中二病的な理由があるのかどっちかじゃね?」

 うるさいな。黙っていればいいものを……

「お前ら席に着け〜」

 我らに学問を教える者がやって来た。


 こうやって遥斗が悪口を言われている現場を、教師は見た事が無い。今のところ彼らが説教を受けることは無さそうだ。

 ホームルーム中も遥斗は包帯をイジる。誰も遥斗の姿を見ない。心の中ではクスクスと笑っているのだろうか。


「それじゃあこれで朝のホームルームを終わります。気をつけ、礼」

「「「ありがとうございました」」」

「………」

 遥斗は何も言わずに包帯をイジリ続けた。




 現在時刻12時43分。給食の時間だ。

 黙々と箸を口に運ぶ。右手に巻いた包帯が邪魔そうだが、さすが中二病。そこは慣れている。

 給食中は大人しい。給食中


 昼休み。遥斗はお気に入りの魔導書ただの自由帳を取り出す。パラっとページを開くと、ビッシリと呪文やメモ怪文書が書かれている。横を通った2人組の女子が「うわっ」と声を漏らす。その後に「キモイキモイ」と聞こえてきた。その一言にイラついたのか、静かに包帯が擦れた音がした。

 シャーペンを3回ノックし、空っぽのノートにペンを当てる。この時の遥斗の集中力は凄まじい。まず聴覚はほぼ無くなる。どれだけ周りが騒いでようが彼の耳に入ることは無い。

 次に感覚だ。腕をつつかれても先ず反応しない。強めに背中を叩かれてやっと振り向く程だ。

 遥斗はホームルームまでペンを走らせ続けた。



 下校時間、人混みに揉まれながら遥斗は昇降口に向かう。

 運動靴に履き替え学校を出る。包帯が巻いてある方の腕を優しく掴み、ゆっくりと歩く。

 奥からパタパタと足音がする。見ると、一人の女性が通学路とは逆の方向に走っていた。

「忘れ物~!!」

 女性が自分の横を通る時、遥斗の心臓がドクンと音を立てた。バッと振り替えると、かなり距離が離れていたが、今の遥斗にはさほど遠くないように思えた。



 なんだ?今の気持ちは?鼓動が高鳴るあの感覚……恋と言うやつか?

 ――いや、そんなはずないな。そうだ!今のはきっと魔術習得の前触れだ!

 我というものは本当に恐ろしい。こんなにも成長が早いのだから。



 彼にはそう感じたらしい……いや、そう感じることにしたのだろう。自分の中にある感情、それが何なのか彼はわかっていたはずだ。


 こうして、一人の中二病は恋をした。


 


 翌日、遥斗は学校に着くと席に着き魔導書ただの自由帳を取りだした。ペンを握りさあ書き始めようと思ったが、集中できない。教室の騒がしい雑音が耳に入ってくる。

 遥斗の頭の中は昨日の女性でいっぱいだった。

 そっと魔導書自由帳を閉じ、机に突っ伏せた。額に包帯のザラザラとした感触を感じる。


 遥斗は悔しさを感じていた。中二病のプライドが傷つけられた気がしたからだ。かといってあの女性を恨む訳でも無く、なんなら彼女にもう一度会う方法を必死に考えていた。


 くそ……どうすればいいんだ…我はあのマリアにどうすれば再会できる…向こうが我より上の階級の者だとしたら…話しかけるのは厳しい。周りから情報を集めるか?いや、彼らはレベルの低い弱者だ。話しかけても意味は無いな。



 先生が教室に入ってくると遥斗は顔を上げ、先生の方を向いた。

 遥斗はこんなヤツだが成績はいい方だ。教師から問題児として見られることは無い。

 教師からしたら「成績優秀な中二病」として覚えられているのだろう。


 ホームルームが終わり1時間目の準備時間、廊下で4人組がこんなことを話していた。

「まじあいつキモイよね」

 茶髪の女子が小声で言った。まだ誰のことを言っているのか分からない。


「それな…てかさ、どうせ反抗してこないんだしバレない程度でいじめない?」

 黒髪の男子が4人組だけに聞こえるように言う。

「たっくん陰湿~」

 ショートカットの女子がキャハハと笑う。

「わっ、私は…その……よくないと思うよ……?別に中二病だからって誰かに迷惑をかけてるわけじゃないし……そもそもいじめなんて駄目だよ……」

 彼女は遥斗が恋をした女性だった。俯きながらボソボソと言うその姿は、あの時と雰囲気が違った。


 「中二病」というワードが出た以上、遥斗のことで確定だろう。

「は?十分迷惑なんですけど」

 腕を組んで吐き捨てるようにショートカットの女子が言った。

「それな~」

「…………そっか」



 

 

 あれから1週間が経った。彼女のことが頭から離れないまま、いつも通り(ではないかもしれないが)過ごしていた。

 今は昼休みが始まる直前。魔導書自由帳をバッグに入れ、廊下に出る。遥斗がいまから校舎内を歩き回る。決して無意味では無い。頭の中に居座り続ける彼女を探すためだ。


 まずは1階。いない。

 次に2階。いない。

 そして3階。



 見つけた。やはり3階だったか。我の前から姿を消せると思うなよ。

 しかし…落ち着かないな…

 恋なのか。やはり。


 遥斗は自分の気持ちを認め、思い切って彼女に近づく。だが、1歩進む度に鼓動が激しくなる。

「………」

 結局、顔をみるだけで満足してしまっていた。




 下校時間、我は独りで歩いているとある者に声をかけられた。

「あの…さ…いきなりごめん。ちょっと話したいことがあるの」

 そこに居たのはマリアだった。

「あ…ああ、構わんぞ」

 鼓動がこれまでで1番激しくなる。

「実は…君のことをいじめようとしてる人がいるの」

「……そうか」

「驚か…ないの……?」

「ああ。我はそれぐらいでは動じない」

「そっ…か…」

 本音を言えば、「当然だろう」という感じだ。自分が中二病なのは自覚している。でもこれが我だ。曲げるつもりは無い。


「それだけか?」

「そうだったけど…もうちょっと」

 マリアは少し微笑んで言った。

「なんか君…ダメだよ。自分を偽ってる」

「そんなことは無い」

 即答した。事実だからだ。

「い~や!嘘だね!私にはわかる」

 マリア……やめたほうがいいぞ。いつ右腕に眠る龍が目覚めるか分からない。

「私もそうだよ。あいつらといる時は陰キャのフリしてる。色々と都合がいいんだよね」

 陰キャのフリとは……偽りの女神ということか。それより、やはり我が中二病のフリをしているということになっているな…まあいい。勝手に言っておけばいいんだ。


「んじゃ私はここら辺で。また明日!」

ハラハラとマリアがこちらに手を振る。

「また…明日……」

 また明日なんて中学生になって初めて言われたな。


 


 翌日、登校中に遥斗は彼女と出会った。

「おはよ!」

眩しいほどの笑顔でマリアは言う。

「やあ」

「やあって…だね。まぁいいや!一緒に登校しよ!」

「いっ――!?」

「ほらそういうとこ!偽ってる証拠だよ!」

こちらをビシッと指さして指摘された。

「うるさい」

「ヒドっ!?」


 今我の顔は熱くなっている。動揺してしまったのが悔しい。だがいちいち指摘されると腹が立つ。

「そういや君名前は?」

上村遥斗かみむらはるとだ」

「私は矢巾ルカやはばるか!偽ってる者同士仲良くしよ!」

「だから我は――むぐっ!?」

 口を抑えられた?いきなりのことに理解が追いつかない。体温と心拍数が上昇していく。

「それはもう聞き飽きた」

呆れたような表情で溜息をつきながらマリアは言う。

 口から手が離れた。そういえば驚いて呼吸を忘れていた…


「ぷはっ……言わせているのはどっちだ!」

「照れてる?」

 ルカ…貴様……!

「照れているわけが無いだろう!!」

 思わず大きな声を出してしまった。

「すまない」

「周りに人いないし全然いいよ――こっち!」

 グイッと腕を引っ張られて近くの路地に入った。

「何をす――」

「シッ!」

 ルカが左の人差し指を口に当て右手の親指で後ろを指した。

 見ると、3人の男女がだらしない笑い方をしながら通って行った。


「見えた?アイツらが遥斗くんをいじめようとしてる人達」

「人柄は顔に出ると言うが、その通りなんだな」

「言うね~」

「言われてる分言い返したいからな」

「お!やっちゃえやっちゃえ!」

 拳を突き出しながらルカが言った。

「そういえばルカは何組なんだ?」

「3組だよ。そっちは?」

「2組だ」


 2年生のクラスは全部で3組。3組はすぐ隣だ。

「陰キャを演じるのはどんな気分なんだ?」

「う~ん… 一言で言うなら疲れるかな。こう見えて元陰キャなんだよ?」

 予想してなかったカミングアウトだ。

「私が陰キャを卒業できたのはアイツらのおかげなんだけどね。段々扱いが酷くなって…パシリとか課題やって来いとか色々」

 隠そうとしているのだろうが、俯きながら言うその声色は悲しみで包まれていた。

「大変なんだな」

「なんだ、優しい所あるじゃん」

 言わされたような気がして少し不愉快だったがそのような意図は無いだろう。恐らく。


 路地裏を出た後も他愛もない話をしながらいつもの道を歩いた。でもルカがいる通学路は――やめだやめだ。このことを話すのは楽しくない。


 教室に入った瞬間自分のことを見る鋭い視線を感じた。

 そして本能的にそれがメンバーだとわかった。

 我は選ばれし者だ。そんな我を下に見るとはお前らは下の下だな。

 引き出しに手を入れる。


 その瞬間、我の右手に鋭い痛みが走った。

「っ――!」

 思わずぎゅっと目を瞑り、ゆっくりと目を開けた。

 引き出しから手を抜き、指を見ると小さな傷から血が出ていた。

 すいばりか何かと思いゆっくり手を入れ中をまさぐると、何かが手に当たった。再度怪我をしなかったのこと安堵しその何かを取り出すと、それは3つの画鋲だった。

「あぁ…アイツらは本当に下の下だな…!」

 我は確かな憤りを覚えていた。


 


 ここは2年3組。私、矢巾ルカは本を読んでいた。

 本は好きだ。

 姿勢を工夫すれば陰キャを演じることができるし、風景を想像するのが好きなんだ。

 誰も私に話しかけることは無い。というか私はクラスに必要ないと思う。


 そりゃ教師たちにとっていらない生徒なんか居ないんだろうけど、話しかけることも話しかけられることも無い存在なんているのかな?度々そんな考えが頭をよぎる。まぁアイツらにとっては必要なのかな。課題をやらせることが出来る存在として。

「ルカ。来い」

 私は陰キャモードになって廊下に向かった。

「う…うん」


 廊下には3人の男女が壁にすがってこちらを見ていた。

 黒髪の男子が裕翔ゆうと、茶髪の女子が燈花とうか、ショートカットの女子が真衣まいだ。


 裕翔が口を開いた。

「さっきさ、アイツの引き出しに画鋲入れたんだけど見事に引っかかってて笑った」


 え?


「やばいねそれ!」

「怪我した?怪我した?」

「わかんね。したんじゃね?」


 …………


「ルカ、どした?」

「えっ……」

「まさか可哀想とか思ってんの?」

 裕翔が顔を近づける。

「………」

「なんか言えよ」

「っ……!」

 私はここで初めてコイツらに恐怖を覚えた。


「おい下の下ども」

 聞き覚えのある声。私は声の方を向いた。


 6


「おい下の下ども」

 聞いていて耐えられなかった。


 我はルカを守りたい。反射的にそう思った。


「んだよ」

「聞き捨てならんのだよ」

「………お前明日の放課後体育館裏来い」

 そう言って下の下どもは自らの教室に戻って行った。


「大丈夫か?」

「うん…ありがと」

「めんどくさい事になったな……」

 そう言って我は包帯を巻いた手で頭を搔く。

「大人しく校舎裏行くの?」

「ああ」

 殴られるのは確実。そこでそいつらとの関係を絶ってしまえばいいんだ。ルカにも寄り付かなくなるだろう。


 我の言葉にルカは迷っていたようだが、やがて「わかった」と一言告げた。

 チャイムが鳴った。授業が始まる。

「行くか」

「じゃ、あとでね」

「ああ」



 放課後――

「またね」

 ルカが言った。騒がしい下駄箱の中でそのルカの声は一際目立って聞こえた。

 そして下駄箱を出て、1人家路についた。


「………」

 ドアを開けて家に入る。静まり返った部屋にリュックを放って、テレビをつけた。

「この時間はニュースだけか……」

 キャスターが気温の上昇がどうとか言っている。


「!」

 インターホンが鳴った。玄関に向かい、なんの躊躇いもなくドアを開ける。そこに居たのは、コンビニの袋を持った見慣れた中年男性だった。

「これ、今日のごはんね。ゆっくり食べなよ?」

爽やかな笑顔で優しくレジ袋を我に手渡す。

「感謝する」

「は〜い」

 ドアを閉め、テーブルに袋を置く。

 今の者は将司まさしさん。訳あって我の生活を支えてくれている。

 この家には母の部屋が無い。母の靴も、何もかも。要するに一人暮らし。中学生が一人暮らしだ。


 母は我が小学6年生のころ家を出ていった。


 嬉しかった。出ていってくれたのが。捕まって欲しいがな。散々虐待しておいてのうのうと生きるのは気に入らない。

 小学6年生のころ我は母子家庭だった。父は我が9歳の頃に死んだ。悲しかった。

 そこから母は変わってしまった。


 罵詈雑言、暴力、我は母のストレス解消グッズになっていた。まだ幼稚だった我は誰かに相談など出来なかった。本当に馬鹿だとつくづく思う。


「お前の面倒なんか見てられないわ」


 最後に聞いたのはこの一言だった。

 そしていきなり姿を消した。置き手紙も何もなしで。

 なので将司さんに面倒を見てもらっている。

 おかしな話だ。こんなの我ぐらいだろう。


 こんなの……


「こんなのもう嫌だ………」

 気づけば我は瞳に涙をためていた。


 ルカのおかげだ。気づかせてくれたんだ。

 我なんてもう辞める。ルカ、僕は偽っていたよ。


 もう偽らない。


 今でも痛むアザと傷を隠していた右腕の包帯をとって、自由帳をゴミ箱に入れた。

「父さん……もう大丈夫だから」

 その瞬間、春の温かな風が窓から吹き抜けた。

 




「遥斗くん……大丈夫かな……」

 ベッドに寝転びながら私は呟く。

 どうしても私には強がってるように見えた。

 私は元々陰キャだった。だからこそ彼が偽っているのは何となくわかったんだ。



「…………」

 中学1年生の頃、私はひとりぼっちだった。

 教室の隅で本を読む。それが私の当たり前だった。

「何読んでんの?」

 突然声をかけられた。本を読んでいた私は近くに人が来ているのに気づけなかった。

「ひっ……」


 怖い。


「この本知ってる!面白いよね!」


 ………


「俺裕翔!そっちは?」

「や、矢巾ルカです…」

「よろしく!」

「よろ…しく……?」

 重度の人見知りの私は彼への接し方が分からなかった。

 そして、燈花達とも出会った。

 最初のうちはみんなと居るのが楽しかった。本のことを話したり、一緒に勉強したり。


 でも私は、皆といるべきじゃなかった。


 私だけ暗くて、それが気に入らないのか…私の扱いは酷くなっていった。

 悪意のあるイジり、パシリ、命令……辛かった。でもこのグループから抜けるのは怖くて、本当に居場所が無くなっちゃう気がして…そんなとき、遥斗くんに出会った。ちょっとおかしな彼と話すのは楽しかった。本人の前では言えないけど。

 私は遥斗くんを助ける。









 翌日の放課後――


「来たぞ」

「なんだそのアザ」

「お前には関係ないだろ」

「………俺がてめぇに言いたいのは一言だけだ」

 そう言って裕翔は溜息をつく。

「キモいんだよ。お前」

「分かってるさ」


 中二病を拗らせた変なやつというのはわかっている。十分すぎるほどに。でも今は違う。

「そういうとこだよ」

 裕翔が歯ぎしりをしながら言う。

「じゃあどうしろと?」

「今後一切俺に関わるな」

 僕は溜息をつく。

「はなからそのつもりだよ」

 無言で裕翔が近づいてくる。あぁ、この先の展開が何となく予想できた。


 体育館裏に鈍い音が響く。だがその音は誰にも届くことなく僕は後退りをした。

「ざまぁ」

 僕は殴られた右頬に触れ、拳に力を入れた。殴るつもりは無い。

「このままだと補導だよ?」

 警察にお世話になるのは嫌だ。だから殴らない。


「っ…!」

 肩パン……流石に痛い。ものすごく。

 声をあげればめんどくさい事になる。

「っ……!」

 腹パン。

「ルカも大嫌いだよ。バカの肩持ちやがってよ」


 その時、僕の中の何かが切れた。


「………」

「いっ――!!てめぇ……!」


 この瞬間、僕は初めて人を殴った。


「もういいだろ。これ以上続けて何になるの?」

 その瞬間、僕は倒れ込んだ。今までのとは比にならない威力の腹パンで。

「死ね」

 彼はそう吐き捨てて体育館裏を後にした。



 10分程経っただろうか。僕は体育館裏で一人うずくまっていた。


 足音がする。グラウンドの方から。

「遥斗くん!」

 ルカ……

「大丈夫――?」

 ルカは気づいたようだった。僕が包帯をしていないことに。そして何かを察したようだった。

「ありがとう。ルカ」

 ジメジメした体育館裏に寝転んだまま、僕はルカに感謝した。


「……こちらこそ」

 何故かルカに感謝された。

「私はもう偽らない。陰キャのフリなんて辞める」

 その言葉、先に言わせて欲しかったな。

「僕も辞める。包帯も付けない。自分にいらないものは取っ払うことにする」


「僕はルカに変えられたんだ」

「私は遥斗くんに変えられた」



「僕、ルカのことが――」

「私…遥斗くんのことが――」


「「………お先にどうぞ」」




















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