第17話 母の死


いつものように私は仕事に行った。

仕事が終わるといつものように子供達を迎えに行き

帰宅したらすぐお風呂入る。

お風呂が終わるとすぐにご飯の準備をした。


りり(お母さん…どっか行ってるだけだよね。

きっと何もかも嫌になって家出してるんだよね。

早く帰ってきてよお母さん)


あまり考えないようにしながら眠りにつこうとした。


【ぷるるるるー…】


姉からの電話だ。


りり「もしもし」

姉「ごめん遅くに…りり…落ち着いて聞いて…?」


私は一瞬で悟った。


りり「うん」

姉「お母さんが見つかった。けどもう息をしてない…」


私は涙を堪えた。


姉「警察から今連絡があって車の中で

見つかったらしい。りり今から来れる?」

りり「わかった。今から行く。」


私は電話を切って隣で寝てる家族を気にせず

大声で泣いた。


想太「どうした!?」

りり「お母さんが…お母さんが…死んじゃった…

お母さんが死んじゃったよ…」

想太「え!?」

りり「実家近くの警察署に連れてって…」


車の中でもずっと泣いた。


りり(私のせいだ。私が幸せじゃない事を沢山話したから…借金作らされた事も離婚した事も…

親なら聞きたくないのに…全部私のせいだ。私がお母さんを死に追いやったんだ…)


目を真っ赤にしながら警察署につくと

小さな部屋に通されそこには姉が座っていた。


姉「りり…」

りり「お姉ちゃん…」


私は何も言えなかった。


警察官が来て話を聞きたいとホールに呼び出し

一枚の紙を見せてきた。


警察官「お母さんの車からこれが見つか…」

姉「いやぁぁ!!」

警察官「あっごめんなさい!」

姉「見たくない…見たくないよ…」


私は何も言わず涙をまた流した。


警察官が持っていたのは最後に

お母さんが書いたであろうメモを持っていた。

だが韓国語で何が書いてあるのかわからない。


韓国人の母は最後に自分の母国語を使って

自分の気持ちをメモに書き記した。


りり(読めないよ…ごめんなさい…ごめんなさい…きっと私の事だ…りりのせいで生きる希望を失ったりりのせいで死にたい。って書いてあるんだ…きっと…)


私は怖くて調べる事も出来なかった。


母は練炭で死んだ。


警察官「お母さんの所へ行きますか?」

りり「いや…大丈夫です…」

姉「最後にあってあげて」

りり「ごめんなさい…見れないです…」


会わないといけない…分かってたけど

お母さんの死んだ姿見たらずっとその顔が

離れないってのが分かってたから怖くて辛くて

どうしても見れなかった。



お母さん…ごめんなさい。大好きだよ。



姉「お父さんに何て言おう…。絶対悲しむよね。

言えないよ。どうしよう。」


お父さんは透析で病院通い。

腎臓もよくなく入退院を繰り返していた。

認知症も進んでたお父さん。

母の死が分かる前までお父さんはずっと

お母さんはどこに行ったか姉に聞いていた。


その度に姉は韓国に帰ってる。

友達のとこに言ってる。と嘘をついた。


私達はお葬式をあげた。

葬儀屋さんと話してる時もずっと泣いてた。

お金が無い私達は無理を言って分割にしてもらった。


お経を唱え出すともっと涙が溢れた。

姉と2人で声を出して泣いた。


姉、りり「お母さん…お母さん…ごめんなさい…大好き」

こんなに泣いても体から涙が無くなる事はない。

涙なんて枯れない。

悲しい分辛い分、涙は作られた。


葬儀屋「最後にお母様のお顔見られますか?」

りり「大丈夫です…」

葬儀屋「そうですね…死因が普通ではないので今は腐敗が進んで見ない方がいいかと思います」


りり(聞きたくない…そんなの聞きたくない…

今はもうあの時のお母さんの顔じゃないって事?お母さんが腐ってる?嫌だよ。そんなの嫌だよ。)


母の知り合いはこの県にはいない

私達も気が動転して誰にも連絡出来なかった。

だから葬儀は姉と私で行った。後お母さんと…。


母を焼いている間、私達は沢山椅子が並んでいる

ホールで待っていたら葬儀屋さんが私達2人に

ジュースを買ってくれた。


帰ってからも私達はご飯も通らない…。

食べようとも思わない。


その後も姉はお父さんにいつ言おうか

なんて言おうか悩んでいた。


また入院をしたお父さんは姉にお母さんは

どこなのか聞いてきた。

入院が何日か経ったある日姉は本当の事を言う事を決めた。


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私のライフ 地獄の日々の始まり 選択肢を全部間違えるとどうなるか知ってる? 天然水 @ER47129

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