第7話 不倫相手に直接連絡



りり「そういえば親に預けてた貯金のカード返してもらってきてよ」


想太「わかった」


何度かこのやり取りをしても一向に返してもらってこない。

忙しくて取りにいけないとしか言わない。


ある日想太の口からこう言われた。


想太「実は母ちゃんにカード預けて貯金してるって言ったのは嘘なんだよね。見栄張った。

ちなみに若い頃に作った借金がまだ残ってる。」


りり「はあ?いくらよ?えっじゃあ貯金一円もしてないの?」


想太「うん、いくらあるかは見てみないと分からない。」


りり「まじか…もうあるもんは仕方ないから返していくしかないよね」


そう言って私は結婚後に貯金してると思ってたのがあるのは借金だった事を知る。




りり(今日のご飯は何がいいかなあ?

そうだ!カルボナーラにしよう!


想太が帰って来たくなる家庭を築きたいなあ


あっ!牛乳がない…想太に帰り買ってきてもらうか。)


りり【帰りに牛乳買ってきて!】

想太【わかった】


想太「ただいま〜!牛丼なかったから親子丼買ってきた」


りり「はい?」


想太「牛丼が食べたかったんでしょ?探したけど無かったからもう親子丼買ってきたよ」


りり「私、牛乳お願いしたんだけど!」


想太「あっまじ?牛乳が牛丼に見えたわ(笑)」


その日の夜ご飯は親子丼になった。



妊娠して半年経った頃

想太は怪しげに携帯を隠すようになった。

何度も怪しい動きにたえれず想太の携帯の中身を見た。


心臓がバクバクするー…


りり(んー確定は出来ないけど確定に近い黒だ)

ある程度読んでそっと閉じた。


想太には言わなかった。


妊娠中はトイレが近くなる事がある。

何度もトイレに行った。


想太はキッチンの換気扇の下でタバコを吸いながら

携帯をポチポチ


トイレに行く為にキッチンの前を通る

りり(怪しいなあ。不倫してんのかな)


私が何度も通るから想太は私を怒った。


想太「なに?なんなの?なんでそんな何度もトイレ行くの?」


りり「妊娠中はトイレが近くなるんだよ」


想太「そうなんだ」


りり(怒るとこも怪しい。)



想太が寝てる時、お風呂に入ってる時、

携帯を何日もチェックした。

パスワードは手の動きを見て覚えた。


その度に心臓がバクバクする


見るたびにLINEでイチャイチャしてて

相手は職場の部下だという事がわかった。


毎日夜子供の様に泣いた

暗い部屋の中で布団に入りながら泣いた。

お陰で妊娠中なのに3キロ体重が減った。


情緒不安定で想太ともよく喧嘩するようになる


お金がなく支払いが出来ない事もあった

お金の事でよく喧嘩をする


りり「お金ないけどどうすんの!!」


想太「お前の車のローンでお金が無いんだろ!!

お前のそのローンが終われば楽になるんだよ!」


りり「私の車のローンのせいにしないでよ!!

飲みばっか行きやが…」


バチンッ


顔を叩かれた。


泣き崩れてその日の喧嘩は終わった。


情緒不安定な私はたえきれず相手にLINEをした。


りり【はじめまして。想太の嫁です。

想太が怪しいと思ってLINEを見たらあなたとのやり取りを見つけました。

勘違いでしたらすみません。でも、もし想太と不倫しているならもう関わらないで下さい。連絡も取らないで下さい。お願いします。】


女部下【そう思わせてしまったのならすみません。私と想太さんはただの仕事の関係で何もありません。】


りり【そうなんですね…勘違いしてすみません。それなら良かったです。沢山人がいる中でせっかく知り合ったのも何かの縁だと思うのでこれからも想太と仲良くしてあげて下さい!それでは】


これが本当だったかはわからない。

だけど信じた


これを機に少しはモヤモヤもなくなって

気持ちが落ち着いた。


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