第2話 お仕事はパチンコ定員
引っ越してきて1ヶ月程経った頃私はパチンコの面接に行った。
結果は採用。
初めてのパチンコのお仕事で右も左も分からず
何度も注意され怒られながらも頑張った。
ホールでは常に笑顔でなくてはならない。
社員1「りりさん、笑顔出来てないよ」
りり「すみません!気をつけます!」
主任1「ここの島に入っているのはりりさんでしょ?汚いよ。すぐ綺麗にして」
りり「了解しました。すぐ綺麗にします。」
(私はフォローに入ったばかりで私ではない。)
社員2「カウンターはまだりりさんは入れないから中に入らないでね。」
りり「了解しました。」
数日後ガムテープが欲しくてカウンターにいた従業員にどこにあるのか聞いた。
りり「すみません。ガムテープってどこにありますか?」
社員1「そうやって聞くって事は私に取れって事だよ?それは失礼だから自分で中に入って探して。」
りり「すみません…」
(入らないでって言われたしどこにあるか分からなかったから聞いただけなのに…)
でもここで1つ勉強になった。
(人に聞くって事はその人に取れって事になるのか!
ふむふむ…なるほど!
でも、中に入ったら駄目って言われたし…
あっ!探し物がある時や取りたい物がある時は
入っていいのか!!)
社会をあまり知らない私はそう解釈した。
ある日またガムテープが必要になってカウンターに向かった。
カウンターの中には 自分で探して。と言ってきた社員1ではない違う社員2がいた。
だけど私はこの前の注意で学んだから
勝手に入ってガムテープを取った。
そしたら社員2に呼び出され怒られた。
社員2「私カウンターに入っちゃ駄目って言ったよね?なんで勝手に入ってきてるの?」
さすがに私は不貞腐れ謝らなかった。
注意されるのも理解出来ない、
上の立場の人達の中で統一されていないのも意味がわからない。
その日の仕事終わり後には和解はしたが…。
ある日営業中のホールにて、
主任「りりさんちょっと来て!台の盤面に球が詰まってる事を表がかりって言って、処理する時は本当に気をつけて」
私はニコニコしながら聞いてた。
主任1「何笑ってんの?笑い事じゃないから。真剣な事だから。真面目に聞いて」
りり「すみません」
お客さんがお客さんの玉を溢してしまった時は
主任2「りりさん、ちゃんとお客さんに謝った?謝ってないならすぐ謝ってきて」
りり「私じゃないです。お客さんが溢しました」
主任2「あっそうなんだ。お客さんか!」
あぁあぁぁぁ?
なんでこうも上の奴らは理不尽なんだ!
社会はこういうものなのか…
つーかまず謝れよ!!!!!
そんなこんなで淡々と毎日が過ぎ、職場の人達とも徐々に仲良くなり
仕事終わりには宅飲みやカラオケ、居酒屋に
ボーリング、ダーツなど行ったりして
ある程度充実していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます