バチーダ・ジ・ココ:コンデンスミルク
バチーダ・ジ・ココは甘い。
その甘さは練乳の甘さだ。
甘党などという言葉があるのは、それが珍しすぎずかといって多数派でもないからではなかろうか。
自分が滞在した日本ではない国では大人であろうと甘いものを普通にとっていた。
大量の角砂糖――時そばの真似をしたくなるくらいの数――をいれているおっさんや練乳の小さな缶に穴をあけて直飲みしているおっさんを見かけたことがあるくらいだ。
考えてみれば、それほど珍しくないのかもしれない。ベトナムコーヒーも下に練乳がしいてあるし、とある国の掘っ立て小屋ではおっさんたちが並んでインスタントコーヒーに大量の練乳をぶちこんだものを飲んでいたし。
これについて、料理に砂糖を使わない場所だから、その分を別のところでぶちこんでいるのだという仮説をぶちまけてみたことがある。しかし、考えてみれば東南アジアの料理は砂糖使っていそうである。私の仮説はあっという間に崩れ、真相は謎のままだ。
マチズモばりばりの時代に青春を送ってしまったがために、外で甘いお酒を飲むことができない(カクテルバー除く)。
でも実は甘いお酒もビールと同じくらい好きだったりするので、ベイリーズをたまに買っている。
牛乳で割ってうごうごと飲んだり、バニラアイスクリームにかけてびちゃびちゃとすすっていたりする。
でも、内緒だ。
たまに練乳直飲みしていても誰にもつっこまれない国が少しだけ羨ましくなる。
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