ピカーニャ:市場飯

 ピカーニャとはイチボ肉のことである。

 Wikipedia万歳。

 ではイチボって何とか聞かないでほしい。

 なぜなら、私はイチボではなくて市場の話をするからだ。


 昔、少しだけ滞在した場所では市場でよく飯を調達していた。

 安いし、美味かったから。

 静かに飯を食いたいときはレストランに行ったが、周囲の音や目が気にならないときは市場でつまみを調達してからバーで飲んだりもした。

 食べ物は出ないかわりに持ち込み自由でたまに店内にも売りに来る。市場でめぼしいものがなくともそこまでつまみには困らない。

 プスーという謎の呼び掛けをするとこちらに来てくれるから、注文すればよい。


 先述の通り、市場飯には目の前で調理してくれるやつと何かしら移動販売をしているやつがいる。後者は場合によって危ない。

 ガラが悪いというのではなくて食中毒的な意味合いで危ない。クーラーボックスすらなしで足の早い食材を持ち歩いているのだ。危なくないわけがない。

 それでも皆が食べているのをみると、それはとても魅力的で私も注文することがあるわけだ。


 打率は3割くらいである。

 ホームラン(上下からとまらなくなる)も一回やった。

 美味いもののためならそれぐらい平気だ。

 (トイレでうめきながらの強がり)

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