サンドワームとマンドラゴラのマリネ:トラップ

本格現代ファンタジーサーガ。もふもふ伝説の開幕をみよ


「エターナルダンジョン:ダンジョンで戦っていたら、ビッチどもがついてくるんだが。こんなところでラブコメする気がない俺だけど、とりあえず美少女ワンチューバーを偶然助けてバズっちゃったのでもふもふ無双スローライフを配信する予定です」

タグ:いずれ最強、ハッピーエンド、ハーレム、ざまぁ、配信、もふもふ、スローライフ、完結保証


 ◆◆◆


第1話 PROLOGUE


 昔はそのようなものはなかった。

 それだけは言える。

 いつの頃からかはわからない。各地にダンジョンドッグランがあらわれ、ワンダラーと呼ばれる冒険家たちが集まるようになった。

 これはMダンジョンを日々、捜索するワンダラーたちの物語。


 「ああ、あれはN(iku)級ワンダラーだ」

 N級といえば、そこそこのベテランワンダラーである。

 F(ukafuka)級のごんたが鼻指した先にいるのはツーワンセルの這い寄る混沌オキニイリストーカーズの太郎丸と次郎丸だという。

 先ほどまで俺をからかっていたあいつらがN級だなんて。

 登録したばかりの俺は少しむっとする。


 「ここは我らが踏みしめる地、我らの大地。いざ撒かん! ブレッシング!」


 先頭を進む太郎丸がじょぼじょぼと音をたてながら大地を祝福マーキングする。次郎丸がすさかず追い祝福をする。

 彼らの強みは息のあったコンビネーションである。

 一度狙った獲物はどこまでも追いかけていく猟犬たちである。


 しかし、ダンジョンドッグランには危険が多く存在する。

 彼らのようなベテランワンダラーでもその危険からは逃れられない。


 先頭をいく太郎丸が肩から崩れ落ちる。

 そのままひっくり返ってしまう。

 囚われの身から解放されようとあがくのか、太郎丸は必死に体をくねらせる。

 しかし、彼の心はもう魔物にあやつられてしまったのだろう。

 笑みを浮かべている。

 俺は動けずに彼らは見つめることしかできない。


 サポート役の次郎丸も困惑しているようだった。

 ここで助けるべきか見捨てるべきか。

 彼の眉間に寄った黒いシワが彼の心の中を物語っているようだ。

 しかし、ほどなくして彼もまた肩から崩れ落ちる。


 何があるんだ。

 俺はただただ立ち尽くす。


 這い寄る混沌オキニイリストーカーズを地面に打倒した何かに向かって別のワンダラーたちが突進していく。

 はやく手柄を立てたかったのだろうか。

 それとも魔に魅入られたのだろうか。

 

 彼らは次から次に地面に倒れ込んでいく。

 倒れいく彼らをとめられるものはいない。


 「ポチマル! 俺はいくぜ!」

 ごんた先輩も駆け出していき……帰ってこなかった。


 甲高い声がする。


 「ヤダミミズヨ!」


 悪魔の声が続く。


 「カエッタラオフロヨ」


 俺はだまって目を伏せた。


 ミミズ、なんと恐ろしいトラップだろう。


 雨上がりのダンジョン、そこは数多のワンダラーを風呂という深淵へ連れ込む危険地帯である。


 ◆◆◆


 テンプレ難しすぎて書けないので一話目でエタります。

 ていうか一行目でブラバされちゃうね。

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