三鞭酒:間違えてはいけない2(エロ回)

 三鞭酒、シャンパン酒である。

 もちろん、私の口に入るのはスパークリングワインかシャンメリーぐらいであるが、それについては指摘しないでほしい。


 三鞭酒という表記はたしか内田百閒乗り鉄先生の随筆で見たおぼえがある。

 漢字で書くだけで、知っているお酒が異世界のお酒のようにみえるのが楽しい。


 昨日、シロザケとバイジウを意図的に間違えたバカどものお話(注)を投稿した。

 この三鞭酒も、実はもう一種類あるらしい。その名も至宝三鞭酒。

 こちらは強壮に聞く中国のお酒である。映画『酔拳』でも出てきたらしいが、記憶にない。

 フランスの三鞭酒は音を漢字表記したものであるが、中国の三鞭酒の名前は意味からきている。

 三つの鞭、ここでいう鞭とはナニか、ああ、ナニである。

 鹿とオットセイと狼のナニが漬け込んであるのだそうだ。


 飲んだことはないが、飲んだら「やる気まんまん」になるのであろう、オットセイだけに(わからない方はカギカッコ内の語を検索しないでほしい)。

 そういえば、あのオットセイの姿をひさしく見ていない。

 昔は電車の中でとなりのおっさんのスポーツ新聞をのぞきこめばオットセイを見学できたような気がする。あのころはオットセイも珍しくなかった。

 スポーツ新聞を広げているおっさんもいなくなってしまった。

 オットセイの生息領域が脅かされている。


注:「エール:間違えてはいけない」https://kakuyomu.jp/works/16817330657029655846/episodes/16817330658141358761

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